- 著者 北條 民雄
- 定価: 円 (本体円+税)
- 発売日:
- 2020年11月21日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 320
- ISBN:
- 9784041109755
いのちの初夜
- 著者 北條 民雄
- 定価: 円 (本体円+税)
- 発売日:
- 2020年11月21日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 320
- ISBN:
- 9784041109755
書くことだけが自分の生存の理由だ。
しみじみと思う。怖しい病気に憑かれしものかな、と――。若くしてハンセン病を患った青年は、半ば強制的に療養施設に入所させられる。自分の運命を呪い、自殺すら考えた青年を絶望の淵から救い出したのは、文学に対する止めどない情熱だった。差別と病魔との闘いの果て、23歳で夭折した著者が描く、力強い生命の脈動。施設入所初日のできごとを克明に綴った表題作をはじめ、魂を震わす珠玉の短編8編を収録。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「いのちの初夜」感想・レビュー
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長らく積読本にしていた一冊。有名な作品であり、いつかはと思いながら読めなかった一冊。癩病即ちハンセン病の戦前の在り方を土台に描かれた作品。俺は何処へ行きたいんだ。唯一つ生命だけが取り残されたのだった。 …続きを読む2024年09月01日104人がナイス!しています
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ハンセン病にかかり、現在の東京都東村山市青葉町にある多磨全生園(ぜんしょうえん)に入った北條民雄の物語。短編集で表題作「いのちの初夜」は全生園に入った初日の話なので、やはりインパクトは強い。初日という …続きを読む2024年05月04日80人がナイス!しています
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私の亡き祖母には、美貌の恋人(Sさん、許婚でもあった)がいた。祖母との祝言が迫ったころ、Sさんはハンセン病と分かり、独り島へ流された。子どもの頃に聞かされたその話が、ずっと私の胸に棲み続けた。いつしか …続きを読む2023年11月21日37人がナイス!しています



