いのちの初夜

いのちの初夜

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1970年01月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
273
ISBN:
9784041083017
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いのちの初夜

  • 著者 北條 民雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1970年01月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
273
ISBN:
9784041083017

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「いのちの初夜」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いったい俺は死にたいのだろうか 生きたいのだろうか 俺に死ぬ気が本当にあるのだろうか ないのだろうか と自らをただしてみるのだったが 結局どっちとも判断のつかないまま ぐんぐん歩みを早めていることだけ いったい俺は死にたいのだろうか 生きたいのだろうか 俺に死ぬ気が本当にあるのだろうか ないのだろうか と自らをただしてみるのだったが 結局どっちとも判断のつかないまま ぐんぐん歩みを早めていることだけが明瞭に判るのだった …続きを読む
    だんぼ
    2023年05月15日
    305人がナイス!しています
  • 【みんさん課題本】この本の感想を衝撃、という言葉で表して良いのだろうか。怖い、と言ってもいいのだろうか。逃げたい、目を逸らしたいと何度も思ってしまった。課題でなければ読み切れなかったと思う。ハンセン氏 【みんさん課題本】この本の感想を衝撃、という言葉で表して良いのだろうか。怖い、と言ってもいいのだろうか。逃げたい、目を逸らしたいと何度も思ってしまった。課題でなければ読み切れなかったと思う。ハンセン氏病が不治の病だった戦後。正にその病に罹患し、隔離施設に入所し、この小説を著し、そして23歳で亡くなった北條民雄。実体験に基づく施設での重症患者の描写が凄絶。顔が歪み崩れ、全身の神経痛に呻き、足を失い、眼球を失い…。その中で妊娠中に発症した患者の出産を喜ぶ周囲を描いた「吹雪の産声」に哀しい程胸を締め付けられた。 …続きを読む
    あも
    2018年03月08日
    109人がナイス!しています
  • 2016年756冊め。ハンセン病患者であり療養所で夭折した著者の代表作(表題作)と他7編の短編が収録されている。どの話も病気そのものの苦しみと社会から抹殺される悲しみに溢れている。私がハンセン病というものに初 2016年756冊め。ハンセン病患者であり療養所で夭折した著者の代表作(表題作)と他7編の短編が収録されている。どの話も病気そのものの苦しみと社会から抹殺される悲しみに溢れている。私がハンセン病というものに初めに触れたのは小学校低学年頃だった。両親が独特の教育をするタイプだったおかげで、どういう伝手だったのかハンセン病療養所を訪ねたことがあったのだ。悪名高き「らい予防法」の廃止(平成8年)前のことである。昭和22年には薬により完治する病になっていたのに、無知と偏見による隔離政策の罪はあまりにも重い。(続) …続きを読む
    扉のこちら側
    2016年09月22日
    107人がナイス!しています

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