- 著者 城山 三郎
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2020年07月16日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 288
- ISBN:
- 9784041095911
大義の末 新装版
- 著者 城山 三郎
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2020年07月16日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 288
- ISBN:
- 9784041095911
大義の末は、衝動的な抜けがらだ――かつての軍国少年の青春と葛藤。
太平洋戦争末期、理想に燃える軍国少年・柿見。激動の時代に翻弄される少年の行く末は……。社会の価値観・思想が目まぐるしく変化する中で生きた少年の青春と葛藤を描く、城山三郎の最重要作品。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「大義の末 新装版」感想・レビュー
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この作品を書くために作家を志したと城山三郎自ら認めた城山文学の最重要作。天皇と皇国日本に身を捧げる「大義」こそ自分に生きる道と固く信じ、戦争末期に海軍予科練に志望した愛国少年への鎮魂歌として、その時代 …続きを読む2022年08月10日90人がナイス!しています
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一方では、梯子を外されてもひょいと別の梯子に乗り換えるのではなく、孤立無援に絶壁にしがみつくように、天皇の人間宣言後もはや塵芥となった皇国の大義にいまだに固執する主人公、他方では、死児の齢を数えるよう …続きを読む2025年05月05日29人がナイス!しています
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著者の実体験に基づいた中編小説。天皇への盲目的な忠誠を説いた思想書である大義を軸に戦後が描かれる。戦中に多くの若者が命を捧げた現人神は人間宣言した。戦後、共産主義に傾倒するもの、天ちゃんと侮蔑するもの …続きを読む2025年02月07日11人がナイス!しています