三上 延(作家/最終選考委員)
前向性健忘という使い古されたアイディアに最初は悲観しましたが、いい意味で期待を裏切られました。ハイレベルな青春小説です。
吉野弘幸(アニメーション脚本家/最終選考委員)
「一日で記憶がリセットされる前向性健忘モノかぁ。手垢が付きまくってるのによく飛び込んだな、よっぽどじゃないと評価できないぞ」と、眉にツバつけて読み始めたわけですが、その予想は良い意味で大きく裏切られ『よっぽど』でした。
斜線堂有紀(作家)
いつか死んでしまう私達が、いつか忘れてしまう思い出を作る理由は、この小説が教えてくれる。この小説を読み終えて、あなたはきっと『衛生感』という言葉を少し特別に思うようになるだろう。この世界にあった優しい恋の話と共に思い出すようになるだろう。
Koichi(写真家)
明日が来るということは決して当たり前ではありません。本当に大切な何かのためであれば、人はどこまでも強くなれるし、優しくなれるということをこの小説から教えてもらった気がします。素敵な、素敵なお話です。