紅蓮浄土 石山合戦記

紅蓮浄土 石山合戦記

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年06月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
360
ISBN:
9784041090176

紅蓮浄土 石山合戦記

  • 著者 天野 純希
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年06月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
360
ISBN:
9784041090176

我が敵は織田信長──本願寺の間者となった少女は、戦国の世になにを見るか

「織田家の者を、一人残らず殺す。私はそのために、弥陀に生かされているのだと思います」

織田信長の伊勢攻めにより、家族を失った千世は、本願寺の間者集団の棟梁・如雲に拾われた。三年後、厳しい修行を乗り越え十六歳となった千世は、本願寺護法衆の忍びとなる最後の試練を生き抜いた。だが、本願寺の敵、織田弾正忠信長は、大坂本願寺の明け渡しを要求し、摂津まで侵攻してきていた。そして千世にはじめて戦いの命が下される──。
「織田家の者を、一人残らず殺す。私はそのために、弥陀に生かされているのだと思います」

織田信長の伊勢攻めにより、家族を失った千世は、本願寺の間者集団の棟梁・如雲に拾われた。三年後、厳しい修行を乗り越え十六歳となった千世は、本願寺護法衆の忍びとなる最後の試練を生き抜いた。だが、本願寺の敵、織田弾正忠信長は、大坂本願寺の明け渡しを要求し、摂津まで侵攻してきていた。そして千世にはじめて戦いの命が下される──。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「紅蓮浄土 石山合戦記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ★★★★信長と大阪本願寺の11年にも及ぶ戦い「石山合戦」。信長軍に家族を殺され、本願寺の間者集団の忍びとなった千世を中心に本願寺側に関わった者たちからの視点でその戦いの始終を描いた作品。「仏敵・信長と戦え。 ★★★★信長と大阪本願寺の11年にも及ぶ戦い「石山合戦」。信長軍に家族を殺され、本願寺の間者集団の忍びとなった千世を中心に本願寺側に関わった者たちからの視点でその戦いの始終を描いた作品。「仏敵・信長と戦え。進めば極楽、退けば地獄ぞ」と、浄土真宗の教えを歪めて民を煽り私利私欲に走る坊官たち。門徒を守る為に反旗を翻す者、本願寺を恨み滅ぼそうとする者。そして法主・顕如の大きな賭け…後半、全ての思いがぶつかり戦い合うシーンは一気読み。もう少し千世視点の話が欲しかったが、読み応えのある歴史エンタメだった【図書館本】 …続きを読む
    ★Masako★
    2020年08月26日
    84人がナイス!しています
  • 織田信長に対する石山本願寺の抵抗の影で命を失った人々の姿を中心に描かれた1冊。本願寺では、孤児を集めて訓練し戦闘力の高いもので編成された秘密部隊がいくつかあった。部隊を統率する側と、部隊を利用して勢力 織田信長に対する石山本願寺の抵抗の影で命を失った人々の姿を中心に描かれた1冊。本願寺では、孤児を集めて訓練し戦闘力の高いもので編成された秘密部隊がいくつかあった。部隊を統率する側と、部隊を利用して勢力を広げようとする側との内部抗争の中で命を懸けて戦う若者たちの疑問と後悔が痛々しい。それでもラストはやや救いがあるかな。数日前に読んだ「海の十字架」にも登場した、伊勢長島の服部友貞の息子・政光、三好と松永の抗争に巻き込まれ、伊勢に逃れた大島新左衛門などが登場し、繰り広げられる戦国時代の知られざる一面を堪能した。 …続きを読む
    藤枝梅安
    2020年12月14日
    83人がナイス!しています
  • おお、女忍者物かあ♪と『雑賀のいくさ姫』系のつもりで開いたら、ガチの石山合戦記であった。女間者「千世」を軸に、本願寺側から語られる十年に及ぶ合戦の、情け容赦のないこと凄まじい。後ろでは「極楽浄土」を振 おお、女忍者物かあ♪と『雑賀のいくさ姫』系のつもりで開いたら、ガチの石山合戦記であった。女間者「千世」を軸に、本願寺側から語られる十年に及ぶ合戦の、情け容赦のないこと凄まじい。後ろでは「極楽浄土」を振り回す腐れ坊官ども。眼前には撫で斬りにせんと構える織田勢。逃げ場なく翻弄される門徒達。あまりの理不尽さに、歯ぎしりし、ぐったりするものの、緩急つけた見事な語り口に読む手は止まらない。ああ、面白かった。これはもう、著者の筆致というかリズムが好きなんだなあ。欲をいえば、千世や重蔵をもっと分厚く読みたかったかな。 …続きを読む
    ずっきん
    2020年12月16日
    81人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品