小泉八雲東大講義録 日本文学の未来のために

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年08月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
400
ISBN:
9784044004866

小泉八雲東大講義録 日本文学の未来のために

  • 著者 ラフカディオ・ハーン
  • 編訳 池田 雅之
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2019年08月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
400
ISBN:
9784044004866

物語作家ハーンが、自身の芸術や文学に関する思想の根幹を語った講義録。

まだ西洋というものが遠い存在だった明治期、将来、日本の学問や文学を背負って立つ学生たちに深い感銘と新鮮な驚きを与えた、最終講義を含む名講義16篇。生き生きと、懇切丁寧に、しかも異邦の学生たちの想像力に訴えかけるように、文学の価値とおもしろさを説いて聴かせる。ハーン文学を貫く、内なるghostlyな世界観を披歴しながら、魂の交感ともいうべき、一期一会的な緊張感に包まれた奇跡のレクチャー・ライブ。


「 もし、みなさんのうちで心から文学を愛する者がいるなら、この私のささやかな言葉を忘れないようにしていただきたい。そして、みなさんがたとえ毎日十分か十五分しか時間がないにしても、自分自身のことを忙しさのあまりほんのわずかしか勉強できないなどと思わないようにしていただきたいと思うのである。
 それでは、みなさん、さようなら。」
(「日本文学の未来のために――最終講義」より)



第一章 文学の力
   西洋文学における女性像――日本人の克服しがたい難問
   至高の芸術とは何か
   赤裸の詩
   文学と世論
   ロマン主義的なものと文学的保守主義

第二章 文学における超自然的なもの
   文学における超自然的なものの価値
   詩歌の中の樹の精
   妖精文学と迷信

第三章 生活の中の文学
   生活と文学の関係
   読書について
   文章作法の心得

第四章 ロマン主義の魂――日本文学の未来のために
   シェイクスピアの再発見
   イギリス最初の神秘家ブレイク
   自然詩人ワーズワス
   コールリッジ――超自然の美学
   日本文学の未来のために――最終講義

解説――語り部のかたりなす文学講義

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「小泉八雲東大講義録 日本文学の未来のために」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 小泉八雲が東大で英語で講義した授業の内容を池田さんが訳してそのうちから16編を収めてあります。非常にわかりやすい口調での講義なので硬い文学論とは全然異なります。いまだと考えられない気がします。英語での 小泉八雲が東大で英語で講義した授業の内容を池田さんが訳してそのうちから16編を収めてあります。非常にわかりやすい口調での講義なので硬い文学論とは全然異なります。いまだと考えられない気がします。英語での授業なので最近でこそ理解できる学生もいると思うのですが120年も前に理解できた学生もいたのでしょうね。聴いてみたい気もしました。 …続きを読む
    KAZOO
    2019年09月14日
    124人がナイス!しています
  • ラフカディオ・ハーンの帝大での講義を再現した本。西洋文明に無知ながら賢く熱心な生徒たちへ、自分のあらん限りの知識と経験を伝えたい!熱い火種のような言葉の数々に圧倒される。今となっては当たり前になった概 ラフカディオ・ハーンの帝大での講義を再現した本。西洋文明に無知ながら賢く熱心な生徒たちへ、自分のあらん限りの知識と経験を伝えたい!熱い火種のような言葉の数々に圧倒される。今となっては当たり前になった概念も瑞々しい。「他国に対して世論を形成してゆく真の力は、文学」、ひとりの作家の死は「王よりも価値がある」場合もある。ロマン主義運動が日本で起こることに強い期待を込め、教え子たちに、社会に出てからどんなに忙しくても書き続けるように伝える、最後の講義は目が熱くなった。こういう思想のもとで、近代文学が生まれたのか。 …続きを読む
    ぴー
    2019年10月17日
    34人がナイス!しています
  • 2004年初出。A「生活と文学の関係」(1917)、B「読書について」(1917)、C「日本文学の未来のために―最終講義」(1915)に注目したい(アルファベットは引用者が便宜的に付した)。Aであるが 2004年初出。A「生活と文学の関係」(1917)、B「読書について」(1917)、C「日本文学の未来のために―最終講義」(1915)に注目したい(アルファベットは引用者が便宜的に付した)。Aであるが、詩という芸術は、詩人が僧侶のようにわが家にいて、孤独であることを要求している。社交上の楽しみをきっぱりと拒絶しなければならない(153頁)という。小説というものは、今日では、「人生の鏡」でなければならない(157頁)。小説とは、想像された事柄の描写か、実際に見られた事柄の描写なのである(158頁)。 …続きを読む
    壱萬弐仟縁冊
    2019年12月30日
    27人がナイス!しています

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