ジャータカ 仏陀の前世の物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784044004774
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ジャータカ 仏陀の前世の物語

  • 著者 松本 照敬
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784044004774

自己犠牲と利他を描く仏教説話集

食べ物を何ももたないウサギは炎にとび込み、自らの肉を布施に捧げた。このウサギこそ釈尊の前世の姿であった――。古代インドの仏教徒が口づてに伝えた説話集ジャータカ。輪廻転生思想のもと、国王、バラモン、商人、そして動物から神まで、さまざまな生を描く物語は、今昔物語集や歌舞伎をつうじて日本でも親しまれてきた。詩と散文によって彩られ、利他と自己犠牲の理想を描きあげた説話文学集のエッセンスを一冊にまとめる。 食べ物を何ももたないウサギは炎にとび込み、自らの肉を布施に捧げた。このウサギこそ釈尊の前世の姿であった――。古代インドの仏教徒が口づてに伝えた説話集ジャータカ。輪廻転生思想のもと、国王、バラモン、商人、そして動物から神まで、さまざまな生を描く物語は、今昔物語集や歌舞伎をつうじて日本でも親しまれてきた。詩と散文によって彩られ、利他と自己犠牲の理想を描きあげた説話文学集のエッセンスを一冊にまとめる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

 はしがき

第一章 ジャータカとはなにか

第二章 動物としての旅路

第一話 大猿
第二話 金色鹿
第三話 烏と孔雀
第四話 ウズラ
第五話 タカの友だち
第六話 思い上がったジャッカル
第七話 わが身を捧げたウサギ

第三章 人としての旅路

第一話 捨身飼虎
第二話 ウダヤ王
第三話 バラモンの弟子
第四話 物惜しみ
第五話 シビ王
第六話 おむすび
第七話 失われた首飾り
第八話 黄金の器
第九話 嘘つき商人
第十話 逆恨みした王
第十一話 賢者の詩
第十二話 スジャータ
第十三話 愚かな船頭
第十四話 夜叉と青年
第十五話 聡明な王子
第十六話 尊大な召使い
第十七話 ネズミと石工
第十八話 暴悪王子
第十九話 布施の心得
第二十話 王への教訓

第四章 神としての旅路

第一話 嫁と姑
第二話 ジャッカル
第三話 四門の都城
第四話 アオサギ


出典対照表

「ジャータカ 仏陀の前世の物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この説話集は、読む者に因果を教訓として説いてきただろう。しかし現代において、読者が本書を読んで素直に教化されるとは思えない。 そのような読み方はもう古い。教訓話の認識から離れよう。これは釈尊が仏陀にな この説話集は、読む者に因果を教訓として説いてきただろう。しかし現代において、読者が本書を読んで素直に教化されるとは思えない。 そのような読み方はもう古い。教訓話の認識から離れよう。これは釈尊が仏陀になる前、すなわちゴータマ・シッダルタの生が始まる前の物語である。釈尊がいくつもの輪廻を繰り返して、見てきた人々の姿が語られる。人は二千年を数えても変わらない。一瞬前までの善人が、ふとしたきっかけで悪に落ちる。そういう業の深さが私の胸に残った。釈尊はそういう人間をずっと見つめてきたのである。自在への道は遥かなり。 …続きを読む
    不識庵
    2019年07月27日
    13人がナイス!しています
  • 「ジャータカ」とは古代インドの仏教説話。日本語では、「本生話」と呼ばれるお釈迦様の前世の物語で、本書では31のジャータカが紹介されています。「わが身を捧げたウサギ」は今昔物語集にも取り入れられているので 「ジャータカ」とは古代インドの仏教説話。日本語では、「本生話」と呼ばれるお釈迦様の前世の物語で、本書では31のジャータカが紹介されています。「わが身を捧げたウサギ」は今昔物語集にも取り入れられているので、日本でもお馴染みのお話。ウサギはお布施するものを持っていなかったため、焚き火に飛び込み自らをお布施しようとした「捨身供養」がテーマのお話ですが、ジャータカではこのウサギが釈迦の前世だったとされています。他の話も、仲間を作れ、善行を積め、吝嗇は駄目…等など様々な教訓話。私も少し心が洗われたような気がします。 …続きを読む
    大先生
    2021年05月05日
    9人がナイス!しています
  • ときどき唐突にディーバダッタがディスられててふふってなった。ディーバダッタ教団は玄奘三蔵がインドに渡った7世紀にまだ存在していたらしいので、仏教成立が前5世紀でディーバダッタもそのころの人だから、かの教 ときどき唐突にディーバダッタがディスられててふふってなった。ディーバダッタ教団は玄奘三蔵がインドに渡った7世紀にまだ存在していたらしいので、仏教成立が前5世紀でディーバダッタもそのころの人だから、かの教団は千年以上続いていたわけで、ディーバダッタもただの悪人ではなかったのだろうな。 …続きを読む
    toki
    2019年06月06日
    1人がナイス!しています

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