オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年05月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041079683
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オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き

  • 著者 堀川 アサコ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年05月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041079683

昭和39年、秋。わたしの家にも「東京オリンピック」がやってきた!

戦争の記憶が薄れてきた昭和39年の秋。高度経済成長ただ中の日本で、国民の期待と関心を一身に集め東京オリンピックが始まろうとしていた。
東北の小さな地方都市で、西洋館に住み込みで働く料理上手のおトキ。彼女は戦後不遇な少女時代を送り、11歳で親戚から女衒に売られそうになったところを、この家の女主人に救われた。上品な女主人、奥様は世間知らずだが聞き上手、タロットカードの占いもするので、町内からいろいろな人々が相談にやってきた。
同じ町内に大家族で住む民子の家に、生まれて初めて見るカラーテレビが運び込まれ、家族みんなが興奮に沸き立っていた。「うちにもオリンピックがやってくるんだ!」
民子の同級生で、母がいないためにいつも汚い格好でひとりでいるるみ子。しかしなぜか、自分にだけは積極的に話しかけてきて、みんなの手前ばつ悪くうっとうしく感じる民子。ある日るみ子の祖父母が交通事故で亡くなってしまい、東京に引き取られることになる。見送る日、迎えにきた父親にるみ子から「ともだち」と紹介され、民子は思わず泣いてしまう。
そして、東京オリンピックが始まった。
どこの家庭でも、開会式を見るためにブラウン管の前に家族全員が集まる。
永遠に続くと思っていた平凡で平和な日々、でもいずれはすべて遠い記憶になってしまうのだ。

昭和の時代、日本中の家庭にあった笑いと切なさと涙。人々の記憶に刻まれたなつかしい時代の、なつかしい日々を描いた「朝ドラ」的物語。
戦争の記憶が薄れてきた昭和39年の秋。高度経済成長ただ中の日本で、国民の期待と関心を一身に集め東京オリンピックが始まろうとしていた。
東北の小さな地方都市で、西洋館に住み込みで働く料理上手のおトキ。彼女は戦後不遇な少女時代を送り、11歳で親戚から女衒に売られそうになったところを、この家の女主人に救われた。上品な女主人、奥様は世間知らずだが聞き上手、タロットカードの占いもするので、町内からいろいろな人々が相談にやってきた。
同じ町内に大家族で住む民子の家に、生まれて初めて見るカラーテレビが運び込まれ、家族みんなが興奮に沸き立っていた。「うちにもオリンピックがやってくるんだ!」
民子の同級生で、母がいないためにいつも汚い格好でひとりでいるるみ子。しかしなぜか、自分にだけは積極的に話しかけてきて、みんなの手前ばつ悪くうっとうしく感じる民子。ある日るみ子の祖父母が交通事故で亡くなってしまい、東京に引き取られることになる。見送る日、迎えにきた父親にるみ子から「ともだち」と紹介され、民子は思わず泣いてしまう。
そして、東京オリンピックが始まった。
どこの家庭でも、開会式を見るためにブラウン管の前に家族全員が集まる。
永遠に続くと思っていた平凡で平和な日々、でもいずれはすべて遠い記憶になってしまうのだ。

昭和の時代、日本中の家庭にあった笑いと切なさと涙。人々の記憶に刻まれたなつかしい時代の、なつかしい日々を描いた「朝ドラ」的物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一話 魔女たちの仕事
第二話 嘆き節
第三話 ともだち
第四話 花瓶とシュークリーム
第五話 ホの字
第六話 あした
エピローグ

「オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 昭和39年。オリンピックを楽しみに待っている頃。場所は青森。全6話の短編集。各話の登場人物は同じまちに住み互いに何らかの繋がりがある。各話のテイストが夫々に違うところが特徴のような一冊。得体の知れない東 昭和39年。オリンピックを楽しみに待っている頃。場所は青森。全6話の短編集。各話の登場人物は同じまちに住み互いに何らかの繋がりがある。各話のテイストが夫々に違うところが特徴のような一冊。得体の知れない東京弁を話す西洋夫人と女中さんの面白い関係。老母と息子家族のちょっと複雑な話。重松清を思わせる子供社会なりの難しさ。親に死なれて親戚に引き取られたものの遊郭に売られようとした娘の話。等々だが、何でも解決するわけでないのが人生なのだから小説ももやもやで終わっても良いのかも知れない。でも何かほっこりする話だった。 …続きを読む
    yamatoshiuruhashi
    2021年09月17日
    49人がナイス!しています
  • 東京オリンピックがあった年の東北の小さな街の物語。オリンピックに纏わる話は、あまりなかったような。西洋館に住む奥さまが一番謎めいていました。サクッと読了。 東京オリンピックがあった年の東北の小さな街の物語。オリンピックに纏わる話は、あまりなかったような。西洋館に住む奥さまが一番謎めいていました。サクッと読了。
    ぽろん
    2019年06月19日
    40人がナイス!しています
  • 昭和39年、第18回東京オリンピックが開催される数ヶ月前…東京からほど遠い青森の小さな田舎町での日常。わが地元の作家さん+地元の話に、わたしもまだ産まれて間もないころ頃でしたが、なんだか懐かしさが溢れた。 昭和39年、第18回東京オリンピックが開催される数ヶ月前…東京からほど遠い青森の小さな田舎町での日常。わが地元の作家さん+地元の話に、わたしもまだ産まれて間もないころ頃でしたが、なんだか懐かしさが溢れた。よい時代だったんだなぁ〜きっと… …続きを読む
    一華
    2021年08月17日
    25人がナイス!しています

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