颶風の王 電子版
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発売日:
2018年08月24日
商品形態:
電子書籍

颶風の王

  • 著者 河崎 秋子
発売日:
2018年08月24日
商品形態:
電子書籍

生命は結ばれ、つながってゆく--人と馬、6世代にわたる交感の物語。

明治期、東北。許されぬ仲の妊婦ミネと吉治。吉治は殺されミネは逃げる途中、牡馬アオと雪洞に閉じ込められる。正気を失ったミネは、アオを食べ命をつなぎ、春、臨月のミネは奇跡的に救出された。
 生まれた捨造は出生の秘密を知らぬまま、座敷牢で常軌を逸しているミネを見舞い暮らす。アオの孫にあたる馬と北海道に渡ることを決心した捨造は、一瞬正気になった母から一切の経緯が書かれた手紙を渡され、今生の別れをする。
 昭和、戦後。根室で半農半漁で暮らす捨造家族。捨造は孫の和子に、アオの血を引く馬ワカの飼育をまかす。ある台風の日、無人島に昆布漁に駆り出されたワカとほかの馬たちは島に取り残される。捨造と和子はなすすべもない。
 平成。和子の孫ひかりは、和子に島の馬の話を聞かされていた。ひかりは病床の和子のために島にいる馬を解放することを思い立ち、大学の馬研究会の力を借りて、野生馬として生き残った最後の一頭と対峙するが……。


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「颶風の王」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『70時間全文試し読みフェア』にて。3つの時代の、人と馬の必死な生。共通するのは強風に立つ、生きとし生きるものの凛とした姿。人の「オヨバヌトコロ」への畏怖。代が変わると、文が纏う色もガラッと変わる。ひ 『70時間全文試し読みフェア』にて。3つの時代の、人と馬の必死な生。共通するのは強風に立つ、生きとし生きるものの凛とした姿。人の「オヨバヌトコロ」への畏怖。代が変わると、文が纏う色もガラッと変わる。ひとつめは白、ふたつめは濃緑、みっつめは碧に包まれて読んだ。それぞれに心を掻き立てる風が吹く。素晴らしかった。手元に置かねばなるまい。 …続きを読む
    しいたけ
    2018年12月02日
    113人がナイス!しています
  • いい本を読んだなぁ。颶風=強く激しい風。馬と人、家族の絆が120余年に渡り連綿と綴られる壮大な物語。著者の作品は初読みですが、表現力が上手くて読みながらドラマを見ているような感じ。それゆえミネの雪山遭 いい本を読んだなぁ。颶風=強く激しい風。馬と人、家族の絆が120余年に渡り連綿と綴られる壮大な物語。著者の作品は初読みですが、表現力が上手くて読みながらドラマを見ているような感じ。それゆえミネの雪山遭難の場面はリアル感満載。命を守ることは命を頂くこと、そして次の世代に引き継ぎ、また次の世代が命をつなぐ。最終章で6世代目のひかりが祖母のために島に渡り野生馬の様子を見て「私のどこが哀しいのだ」と馬に言われた気がするシーンは泣けましたね。厳しい環境の中に生きてこそ人も馬も強くなれる。読み友さん、ありがとう! …続きを読む
    タイ子
    2019年06月30日
    73人がナイス!しています
  • エッセイや実話が続き、無性に「物語」が読みたくなっての一冊。祝福されない恋に走った結果夫を殺された上に、雪に閉じ込められてしまい愛馬を食らって腹の子と生き延びた、遠い昔の母の話は壮絶過ぎて神話か伝説の エッセイや実話が続き、無性に「物語」が読みたくなっての一冊。祝福されない恋に走った結果夫を殺された上に、雪に閉じ込められてしまい愛馬を食らって腹の子と生き延びた、遠い昔の母の話は壮絶過ぎて神話か伝説のような印象を与えるが、数代の後、祖母のために馬を探しに島へ渡る彼女の血を受け継ぐ女子大生の話で現実感を以て現代へと帰結する。心温まる、とか優しい話ではないのに、読み終えて心に残るのは馬との深い縁と愛情。自身北海道の自然の中で生きる作者の実感に裏打ちされた闇や自然、生活の厳しさが物語に強さを与えている。 …続きを読む
    penguin-blue
    2018年10月14日
    46人がナイス!しています

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