薫風ただなか

薫風ただなか

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年06月28日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
312
ISBN:
9784041051931

薫風ただなか

  • 著者 あさの あつこ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年06月28日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
312
ISBN:
9784041051931

抗ってみせる。ここに在る、志も心も、命も。きっと守り通して見せる。

江戸時代後期、十五万石を超える富裕な石久藩。鳥羽新吾は上士の息子でありながら、母の反対を押し切って藩学から庶民も通う郷校「薫風館」に転学する。藩校は家格で全ての順列が決まる、陰湿で息苦しい場所だった。そこで、身も心も深く傷つけられた新吾は、自由な校風の薫風館で親友の弘太郎や栄太らと出会い、真の学びを得て救済されたのだ。ある日、妾宅で暮らす父が久しぶりに帰宅する。人払いをした父は新吾に驚くべき指示を出す。「間者となり薫風館を探れ」 と――。困惑する新吾。「あの場所でいったい、何が起こっているのだ」若き剣士たちの命を懸けた節義を描く、時代小説の新しい風! 江戸時代後期、十五万石を超える富裕な石久藩。鳥羽新吾は上士の息子でありながら、母の反対を押し切って藩学から庶民も通う郷校「薫風館」に転学する。藩校は家格で全ての順列が決まる、陰湿で息苦しい場所だった。そこで、身も心も深く傷つけられた新吾は、自由な校風の薫風館で親友の弘太郎や栄太らと出会い、真の学びを得て救済されたのだ。ある日、妾宅で暮らす父が久しぶりに帰宅する。人払いをした父は新吾に驚くべき指示を出す。「間者となり薫風館を探れ」 と――。困惑する新吾。「あの場所でいったい、何が起こっているのだ」若き剣士たちの命を懸けた節義を描く、時代小説の新しい風!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

プロローグ 甲子園
一 夏風
二 青嵐
三 疾風
四 風巻
五 風雪
  風雪(承前)
六 風音
七 風
八 勝負
九 凱風
十 烈風
十一 風の彼方へ
風の彼方へ(承前)
十二 風に向かう
エピローグ 甲子園

「薫風ただなか」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館本。上士が通う藩学でいじめにあい、下士や農民が通う薫風館に母の反対を押しきりそこで出会った弘太郎、栄太と友情を深めていく。少年ながら藩内闘争に巻き込まれ、自身の意見を貫いていく爽やかなお話。ただ 図書館本。上士が通う藩学でいじめにあい、下士や農民が通う薫風館に母の反対を押しきりそこで出会った弘太郎、栄太と友情を深めていく。少年ながら藩内闘争に巻き込まれ、自身の意見を貫いていく爽やかなお話。ただ巻頭巻末の現代に戻って甲子園の場面は? …続きを読む
    ナイスネイチャ
    2017年09月07日
    177人がナイス!しています
  • あさのさんは、じりじりする様な揺れる心を描くのが巧いなぁ。明確な答えなどない。『生きている証しとして笑っていたい。』例え武士の子だとて14才にそう云わせること事態、遣る瀬無いではないかー武家社会のヒエラ あさのさんは、じりじりする様な揺れる心を描くのが巧いなぁ。明確な答えなどない。『生きている証しとして笑っていたい。』例え武士の子だとて14才にそう云わせること事態、遣る瀬無いではないかー武家社会のヒエラルキー勘違いする息子たち。庶民も通う『薫風館』で友と呼べる弘太郎・栄太と出会う新吾。上の方々の考える事が下々には伝わらないのは今も同じか。人が生きる道を作るために学ぶ三人の若者がいい。そのまままっすぐに進め!まさにタイトル通り、ここだけ風が薫った。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2017年07月19日
    103人がナイス!しています
  • 藩校で陰湿ないじめにあい、母の反対を押し切り郷校の薫風館に移る新吾。そこで弘太郎、栄太と出合い自分の居場所を作っていく。あさのさんは人の奥深くある心情を吐露するののが上手く若者の成長が伝わり物語にのめ 藩校で陰湿ないじめにあい、母の反対を押し切り郷校の薫風館に移る新吾。そこで弘太郎、栄太と出合い自分の居場所を作っていく。あさのさんは人の奥深くある心情を吐露するののが上手く若者の成長が伝わり物語にのめり込む。しかし、薫風館を探れと言った父の本意が分からず、藩内抗争に巻き込まれた若者の死もはっきりせず、大人の世界はあやふやなままですっきりしない。頑なと思われた母親が毅然とした人で、慎吾に伝わっただけでも良しとしよう。 …続きを読む
    baba
    2017年09月05日
    50人がナイス!しています

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