マガイの子

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年09月30日
判型:
四六判
ページ数:
304
ISBN:
9784041047606

マガイの子

  • 著者 名梁 和泉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年09月30日
判型:
四六判
ページ数:
304
ISBN:
9784041047606

僕の姉は「取り替えられた」魔物なのか? 「マガイ」のおぞましい真実とは

【第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞後第一作】

===
「ナバリ・イズミ神話大系」とも呼ぶべき独自の、魅力的な宇宙観。その新たな切り口から噴出する、新たな謎〈ミステリー〉と恐怖〈ホラー〉に戦慄せよ。
   ――綾辻行人
===

僕の姉は「取り替えられた」魔物なのか? 「マガイ」のおぞましい真実とは

 「山に棲む『紛(まがい)』という魔性の獣が里の子供を攫って喰らい、己の子とすりかえる」「『紛』の子は見かけは人間だが、長ずるに従って徐々に獣の本性を表し、里に災いをもたらす」
 現代社会では迷信扱いされる民話だが、鞍臥の人たちは今でも、心のどこかで信じている。なぜなら、あたしがその「マガイの子」だからだ――。

 いまは東京で美大生をしている坂見風哩は、8年前に「お山」で従兄が惨殺された現場に立ち会っていた。従兄の死体は獣に食われたようだったが、風哩には事件時の記憶がない。腫物のように扱われる田舎を出たものの、不穏な出来事が周りで続いている。セクハラ教授とのトラブルで訪れた風変わりなスクールカウンセラーとの話で、夢に見る「マガイ」のことをついしゃべってしまい……。
 一方、まだ鞍臥に住んでいる高校生の弟・怜治は、8年前に姉を助けてくれた円藤老人が、砂原という謎の研究者と最近共にいるのが気になっている。砂原ら「聖泉協会」の人間は「お山」の「磨崖仏」を調べているというのだが……。
【第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞後第一作】

===
「ナバリ・イズミ神話大系」とも呼ぶべき独自の、魅力的な宇宙観。その新たな切り口から噴出する、新たな謎〈ミステリー〉と恐怖〈ホラー〉に戦慄せよ。
   ――綾辻行人
===

僕の姉は「取り替えられた」魔物なのか? 「マガイ」のおぞましい真実とは

 「山に棲む『紛(まがい)』という魔性の獣が里の子供を攫って喰らい、己の子とすりかえる」「『紛』の子は見かけは人間だが、長ずるに従って徐々に獣の本性を表し、里に災いをもたらす」
 現代社会では迷信扱いされる民話だが、鞍臥の人たちは今でも、心のどこかで信じている。なぜなら、あたしがその「マガイの子」だからだ――。

 いまは東京で美大生をしている坂見風哩は、8年前に「お山」で従兄が惨殺された現場に立ち会っていた。従兄の死体は獣に食われたようだったが、風哩には事件時の記憶がない。腫物のように扱われる田舎を出たものの、不穏な出来事が周りで続いている。セクハラ教授とのトラブルで訪れた風変わりなスクールカウンセラーとの話で、夢に見る「マガイ」のことをついしゃべってしまい……。
 一方、まだ鞍臥に住んでいる高校生の弟・怜治は、8年前に姉を助けてくれた円藤老人が、砂原という謎の研究者と最近共にいるのが気になっている。砂原ら「聖泉協会」の人間は「お山」の「磨崖仏」を調べているというのだが……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「マガイの子」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 面白かった。神隠しにあった子供がマガイ(紛い)という獣になって戻るという伝承。その恐怖を描くホラーと思いきや、主人公 風哩がはたしてマガイの子なのかに絞られる展開。そもそもマガイとは何者で、本当に実在 面白かった。神隠しにあった子供がマガイ(紛い)という獣になって戻るという伝承。その恐怖を描くホラーと思いきや、主人公 風哩がはたしてマガイの子なのかに絞られる展開。そもそもマガイとは何者で、本当に実在するのか、とにかく気になりページをめくる。それを生け捕りにしようとする怪しいNPOカルト団体や冷たい目を向ける村民達も含め、誰が敵か味方か分からず一気に読んだ。終盤ゴチャゴチャに盛り込み過ぎて分かりにくいのはご愛嬌。それを補うミステリー要素も加わり引き込まれること必至。 …続きを読む
    nobby
    2017年05月28日
    109人がナイス!しています
  • 私的には大賞の【ぼぎわん】よりも好みだと思ったホラー大賞優秀賞の【二階の王】と物語世界が繋がった第2作。やっぱり面白い。8年前、従兄が惨殺された現場に居合わせながらその時の記憶がない主人公。この今いる自分 私的には大賞の【ぼぎわん】よりも好みだと思ったホラー大賞優秀賞の【二階の王】と物語世界が繋がった第2作。やっぱり面白い。8年前、従兄が惨殺された現場に居合わせながらその時の記憶がない主人公。この今いる自分は言い伝え通り、魔物に喰われ、すり替わったモノ化け物なのか。自分自身のアイデンティティーが揺らぐ不気味さ。ひたひたと忍び寄る異界の異形の存在。真相と結末は予想の外だったので驚いた。この暗黒神話体系の行く末が気になってしょうがない。次作も楽しみに待ちたい。 …続きを読む
    みっちゃん
    2016年12月05日
    106人がナイス!しています
  • 子供が魔物にさらわれ、マガイと呼ばれる魔物の子が村に送り込まれる、そういう言い伝えがあるという村でマガイと呼ばれ続けた子が主人公。本人にはマガイだという自覚は無く、それが本当なのか?最後まで引っ張る力 子供が魔物にさらわれ、マガイと呼ばれる魔物の子が村に送り込まれる、そういう言い伝えがあるという村でマガイと呼ばれ続けた子が主人公。本人にはマガイだという自覚は無く、それが本当なのか?最後まで引っ張る力は感じるのだが。いろいろ意外な展開を考えすぎたのか、工夫に力を入れ過ぎた気もする。ホラーかと思ったのだが怖くない。読後感がすっきりしてしまった。ホラーの世界では伏線回収しすぎてはいけないといわれるが、きちっとまとまってしまった。 …続きを読む
    absinthe
    2026年02月12日
    90人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品