白隠 禅画の世界

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044000219
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白隠 禅画の世界

  • 著者 芳澤 勝弘
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044000219

風刺、パロディ、語呂合わせ!――自在な筆によみとく禅の心

一度見たら忘れられない独特の書画で国内外の注目を集める禅僧、白隠。ダイナミックでユーモラスなその禅画の世界には、臨済宗中興の祖として知られる名僧が絵筆に託した「言葉に表せない真理」が秘められている。タブーに切り込む幕府批判、仏教的主題のパロディ、観る者を絵の中へ引き込む巧みなトリック、そして慈悲の心――。白隠のメッセージを作品図版の分析から大胆に読み解き、時空を超えた叡智を浮かび上がらせる。 一度見たら忘れられない独特の書画で国内外の注目を集める禅僧、白隠。ダイナミックでユーモラスなその禅画の世界には、臨済宗中興の祖として知られる名僧が絵筆に託した「言葉に表せない真理」が秘められている。タブーに切り込む幕府批判、仏教的主題のパロディ、観る者を絵の中へ引き込む巧みなトリック、そして慈悲の心――。白隠のメッセージを作品図版の分析から大胆に読み解き、時空を超えた叡智を浮かび上がらせる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに
序章 白隠という人
第一章 富士山と白隠
第二章 キャラクターとしてのお多福と布袋
第三章 多様な画と賛
第四章 さまざまな仕掛け
第五章 南無地獄大菩薩――白隠の地獄観
終 章 上求菩提、下化衆生
 あとがき
 文庫版あとがき

「白隠 禅画の世界」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 本書は白隠による禅画の絵解きを通して、禅師の思想を読み解く。私はずっと『白隠禅師坐禅和讃』が良いなぁと思っていたが、白隠と言えば世間的には禅画だよね。白隠思想の核を一言で表せば「四弘誓願の実践」だろう 本書は白隠による禅画の絵解きを通して、禅師の思想を読み解く。私はずっと『白隠禅師坐禅和讃』が良いなぁと思っていたが、白隠と言えば世間的には禅画だよね。白隠思想の核を一言で表せば「四弘誓願の実践」だろう。衆生救済の心を起こして人々に法を説き、そのために無限の仏法を学んでゆくなら、いつしか煩悩は断てるし、そう生きたのが白隠だった。為政者に厳しい目を向け、民を第一に生きた白隠の姿には禅僧らしい気迫を感じる。また、白隠が大事にした「悟後の修行」は、念仏僧が言う所の「仏恩報謝の生活」に重なる気がした。 …続きを読む
    ホシ
    2017年02月21日
    8人がナイス!しています
  • 禅画は白黒でも魅力が伝わってくる。筆の運び。白隠の小伝ののち、ひたすら画の解釈が続く。政治的なメッセージから、「心」という漢字を絵の中に隠して盛り込む手法まで、章ごとにテーマを設ける。禅の思想において 禅画は白黒でも魅力が伝わってくる。筆の運び。白隠の小伝ののち、ひたすら画の解釈が続く。政治的なメッセージから、「心」という漢字を絵の中に隠して盛り込む手法まで、章ごとにテーマを設ける。禅の思想においての立ち位置、という思想史的な要素がもっとほしかった。 …続きを読む
    吟遊
    2017年01月11日
    7人がナイス!しています
  • 筆者の専門は美術ではなく、禅文化と思想であるという点は押さえて置いた方がいい。代表作を挙げて、ここが面白い、着眼点はここ、という美術鑑賞指南を期待すると多分裏切られる。白隠はあくまで禅僧で、その書画は 筆者の専門は美術ではなく、禅文化と思想であるという点は押さえて置いた方がいい。代表作を挙げて、ここが面白い、着眼点はここ、という美術鑑賞指南を期待すると多分裏切られる。白隠はあくまで禅僧で、その書画はあくまで思想表現であり教化の一環だった。自己の悟りに安住し、行い澄ます輩を白隠は嫌った。衆生を救う、その菩提心がなければ僧ではない。発禁になるような時事的な書も出版している。本書で白隠の絵は難しい、理解するのは無理だと思いもした。だがやはりいいな、もっと読みたいと思い返した。複雑な感情を呼び起こす面白い本だ。 …続きを読む
    きさらぎ
    2017年02月20日
    6人がナイス!しています

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