古田織部の正体

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年08月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044092115
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古田織部の正体

  • 著者 矢部 良明
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年08月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044092115

謎多き「へうげもの」。織部は何をなし、どう生きたか、その実像に迫る!

戦国武将・大名として信長・秀吉・家康の3人の天下人に仕え、「へうげもの」(剽軽な物)をとりこんで乱世を生きた古田織部。その名は「織部焼」として世に知られるが、実際に何をなした人物だったのか謎も多い。千利休の跡を継ぐ茶の湯の天下一宗匠として、慶長年間の茶の湯を変革。斬新・豪放な造形の織部焼をコーディネートし、新奇の流行を巻き起こした茶人・織部に焦点を結び、桃山文化を演出した奇才の実像を活写する。 戦国武将・大名として信長・秀吉・家康の3人の天下人に仕え、「へうげもの」(剽軽な物)をとりこんで乱世を生きた古田織部。その名は「織部焼」として世に知られるが、実際に何をなした人物だったのか謎も多い。千利休の跡を継ぐ茶の湯の天下一宗匠として、慶長年間の茶の湯を変革。斬新・豪放な造形の織部焼をコーディネートし、新奇の流行を巻き起こした茶人・織部に焦点を結び、桃山文化を演出した奇才の実像を活写する。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

第1章 古田織部の生き方
1 エピソードで探る織部の評判
2 茶の湯宗匠スターダムに昇る
3 ファッションを追い風に捉える
4 寂の美学と織部
5 二足の草鞋をはいた天下一宗匠
6 名物と創作物の狭間にあるジレンマ

第2章 古田織部の指導力
1 古田織部の指導力
2 織部の創造力の拠り所
3 時の人たちをつかむ「時の人」
4 流行の茶の湯

第3章 織部と創作陶芸
1 古田織部と新作茶陶
2 唐津焼をめぐる織部の役割
3 織部と高麗茶碗
4 織部と伊賀焼
5 織部と備前焼
6 織部と美濃焼

第4章 茶道具に注がれた織部の創意
1 ケース・バイ・ケースの創意
2 茶碗に示す織部の個性
3 唐物茶入「勢高」が暗示するところ
4 古瀬戸茶入の立役者
5 今焼茶入を登用する
6 茶入の仕服を取り外す
7 唐物墨跡と織部
8 やきものの掛花入に心を寄せる織部
9 水指の造形美を強調した織部
10 創作香合に光をあてる織部
11 当意即妙の見立て道具、花入と釜

第5章 織部の茶の湯変革
1 食器革命と織部
2 創作食器と酒器
3 器と料理の数を増やす織部会席
4 意表を衝く釣棚飾り
5 関心を集める織部の点前

おわりに──武家式正の茶の湯の創始者でもあった織部

あとがき──文庫化にあたって

「古田織部の正体」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 漫画「へうげもの」を読んだので古田織部の人物像を更に知りたくて手に取ったが、その人となりよりも茶道具との関わりやそれらの変遷等、芸術性により多くの光が当てられていた。茶の湯を解さない自分には分不相応で 漫画「へうげもの」を読んだので古田織部の人物像を更に知りたくて手に取ったが、その人となりよりも茶道具との関わりやそれらの変遷等、芸術性により多くの光が当てられていた。茶の湯を解さない自分には分不相応で、理解できないことが多かった。利休も古田織部も、適当に「これは良い」とか言って時代をリードしてたんじゃね?なーんちゃってね😅。 …続きを読む
    hoiminsakura
    2024年01月06日
    10人がナイス!しています
  • 武将としてではなく、茶人としての古田織部の美学と感性を史料の中に辿る。利休と比較しての「ポピュラーさ」が興味深い。ここまではっきり自分の美の在処を掴んで迷うことなくコーディネートしていけるというのは何 武将としてではなく、茶人としての古田織部の美学と感性を史料の中に辿る。利休と比較しての「ポピュラーさ」が興味深い。ここまではっきり自分の美の在処を掴んで迷うことなくコーディネートしていけるというのは何だか羨ましい。 …続きを読む
    shou
    2015年01月30日
    5人がナイス!しています
  • 『へうげもの』ですっかりメジャーになった古田織部を茶道史の中での位置づけを紹介した本である。一つの「美」を社会に提起するには知見と胆力が必要なのであるなあと思う。やはり写真がカラーだったらなあと思うが 『へうげもの』ですっかりメジャーになった古田織部を茶道史の中での位置づけを紹介した本である。一つの「美」を社会に提起するには知見と胆力が必要なのであるなあと思う。やはり写真がカラーだったらなあと思うが、カラーだと今度は判型がなあということになってしまうんだろうなあ。古田織部のみならず、茶道そのものに対する取っ掛かりとしても良いと思います。手元不如意なので始める気にはなりませんが…。 …続きを読む
    六点
    2015年01月30日
    4人がナイス!しています

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