能、世阿弥の「現在」

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784044080075
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能、世阿弥の「現在」

  • 著者 土屋 恵一郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784044080075

世阿弥の「現在」は、現代の身体芸そのものだ。能楽論の新地平を拓く快著!

世阿弥が大成した能とはどんな身体芸術だったのか。時間と空間のその時々において新たに変化生成する能は、世阿弥が創りあげた能表現とどう切り結ぶのだろうか。それを面や装束、橋懸かりの記号的な意味、序の舞の身体、ドラマを生み出す仕掛けとしての夢、さらには世阿弥の言葉「花」「離見の見」「幽玄」の真の意味などからとらえなおす。世阿弥が創造した演劇空間としての「現在」に肉薄し、能の見方に新たな地平を拓く。 世阿弥が大成した能とはどんな身体芸術だったのか。時間と空間のその時々において新たに変化生成する能は、世阿弥が創りあげた能表現とどう切り結ぶのだろうか。それを面や装束、橋懸かりの記号的な意味、序の舞の身体、ドラマを生み出す仕掛けとしての夢、さらには世阿弥の言葉「花」「離見の見」「幽玄」の真の意味などからとらえなおす。世阿弥が創造した演劇空間としての「現在」に肉薄し、能の見方に新たな地平を拓く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

1 身体へ
面 仮面と身体
序の舞 テキストの空白
一調二機三声 「声」のメカニズム
装束 モードの体系
観世寿夫 私の記憶のなかで

2 テキストへ
橋 都市への回路
夢 メタ・ドラマ論
物狂い 子供の領分
修羅 「死」のナレーション
「源氏物語」 解体論

3 世阿弥へ
幽玄 中心としてのセクシャリティー
離見の見 ホリゾントの不在
男時・女時 「都市」の感覚能力
芸 人生論の書き方
花 メタファーの位階

 あとがき
 角川ソフィア文庫版へのあとがき
 解説  渡辺 保

「能、世阿弥の「現在」」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 能をある程度知ってる人向け。信長が踊ったやつ?ぐらいのうすーい知識しかない僕には正直よくわからない。ただ能は僕らがいる世界とその周りにある世界、例えば「狂気」「夢」「あの世」などと交信しがちなもんなん 能をある程度知ってる人向け。信長が踊ったやつ?ぐらいのうすーい知識しかない僕には正直よくわからない。ただ能は僕らがいる世界とその周りにある世界、例えば「狂気」「夢」「あの世」などと交信しがちなもんなんやなぁっていうのは理解した。世阿弥には足利義満、利休には秀吉。突出した人物を排出するには、突出した財源をもつ人物も必要なんだね。 …続きを読む
    中年サラリーマン
    2014年08月16日
    12人がナイス!しています
  • 1977年5月東京南青山、銕仙会能舞台での観世寿夫とジャン・ルイ・バローの競演。その熱気を伝える「観世寿夫」の章は、スピード感ある熱い筆致のこの書の中でも最も刺激的。バローの一人三役の完璧な変身と寿夫の所 1977年5月東京南青山、銕仙会能舞台での観世寿夫とジャン・ルイ・バローの競演。その熱気を伝える「観世寿夫」の章は、スピード感ある熱い筆致のこの書の中でも最も刺激的。バローの一人三役の完璧な変身と寿夫の所作を前に筆者は激しく思考する。ついには「檻のなかへと飛び込んでいく動物のよう」とバローの名人芸を指弾し、寿夫の身体表現を「姿は変わらないのに、それ自体が変化していく」と見事に言語化する。発声、面、装束等々への切り込みも鋭く、世阿弥、利休の「不安への構え」が「抽象の世界を呼び寄せる」という芸術論にも拡がる。 …続きを読む
    nobi
    2015年04月12日
    8人がナイス!しています
  • 本業が法哲学なので、身体論を自然の身体、意識の身体、自由の身体とヘーゲルの弁証法的に展開するなどと表現するが、案外解りやすかったりする。理解できているわけではないが名著なのではないかと思う。 本業が法哲学なので、身体論を自然の身体、意識の身体、自由の身体とヘーゲルの弁証法的に展開するなどと表現するが、案外解りやすかったりする。理解できているわけではないが名著なのではないかと思う。
    はちめ
    2017年01月02日
    1人がナイス!しています

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