夜明けの縁をさ迷う人々

夜明けの縁をさ迷う人々 電子版
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発売日:
2013年11月29日
商品形態:
電子書籍

夜明けの縁をさ迷う人々

  • 著者 小川 洋子
発売日:
2013年11月29日
商品形態:
電子書籍

不確かなものの手触りを確かに伝える、九つの物語

世界の片隅でひっそりと生きる、どこか風変わりな人々、河川敷で逆立ちの練習をする曲芸師、教授宅の留守を預かる賄い婦、エレベーターで生まれたE.B.、放浪の涙売り、能弁で官能的な足裏をもつ老嬢……。彼らの哀しくも愛おしい人生の一コマを手のひらでそっと掬いとり、そこはかとない恐怖と冴え冴えとしたフェティシズムをたたえる、珠玉のナイン・ストーリーズ。


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「夜明けの縁をさ迷う人々」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 他の方も仰っていたけどこの方の作品は完璧過ぎて、その世界に1ミリの無駄もなくて、ひと言でも足してしまうと余計な気がして感想が難しい。 淡々と起伏のない日常の世界が徐々に歪む、まさしく「夜明けの縁をさ迷 他の方も仰っていたけどこの方の作品は完璧過ぎて、その世界に1ミリの無駄もなくて、ひと言でも足してしまうと余計な気がして感想が難しい。 淡々と起伏のない日常の世界が徐々に歪む、まさしく「夜明けの縁をさ迷う人々」の9つの短編。日常の美しさはそのまま、少しずつどこかが架け替えられていく歪みにうっそりと揺蕩う。どこまでも音のない原っぱにひっそりと天を支えるエレベーターのテスト棟。銀山の薄暮れに悲しく響くサンバカツギの鳴き声、身の痛みに効力を増す涙。こわい。いとしい。美しい。小川さんの作品はいつも心を静めてくれる。 …続きを読む
    ちなぽむ
    2019年05月24日
    180人がナイス!しています
  • それぞれの素材そのものは日常の範疇に収まるのだが、それら相互が関係性の中に置かれた時、奇妙な逸脱が始まる。例えば、巻頭の「曲芸と野球」にしても、グラウンドで野球をすることは、きわめて日常的な光景なのだ それぞれの素材そのものは日常の範疇に収まるのだが、それら相互が関係性の中に置かれた時、奇妙な逸脱が始まる。例えば、巻頭の「曲芸と野球」にしても、グラウンドで野球をすることは、きわめて日常的な光景なのだが、その片隅で曲芸師が時には瀕死のケガを覚悟しながら芸の稽古に励むとなると、そこに俄かにある種の歪みが生じて来るのだ。こうした、事物やあるいは登場人物相互の関係性の異和が、小川洋子に特有の物語世界を紡ぎだしてゆく。篇中では「銀山の狩猟小屋」のサンバカツギ、あるいは「涙売り」が怖さでは筆頭か。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年10月16日
    165人がナイス!しています
  • 世の中の片隅で、ひっそりと生きていくこと。良くも悪くも執着し、自分で選びとった生き方を貫くこと。それは覚悟、だ。他者からは決して理解されなくても、ほんの少し病んでいたとしても。曲芸に一生を捧げた女、恋 世の中の片隅で、ひっそりと生きていくこと。良くも悪くも執着し、自分で選びとった生き方を貫くこと。それは覚悟、だ。他者からは決して理解されなくても、ほんの少し病んでいたとしても。曲芸に一生を捧げた女、恋の果てに相手夫婦を手にかけた女、エレベーターで生まれ暮らし続けた男、訳あり物件の言い分、自分の体を切り刻み愛した男に涙を与え続けた女、死んでしまった大切な人との思い出だけで生きていく女、作家だった祖父が遺した作品になぞらえ官能を語る老女など、『夜明けの縁をさ迷う』ように、現実と夢のはざまに生きる人々の短篇集。 …続きを読む
    風眠
    2016年08月20日
    132人がナイス!しています

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