怪談列島ニッポン 書き下ろし諸国奇談競作集

怪談列島ニッポン 書き下ろし諸国奇談競作集

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ISBN:
9784840126748
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怪談列島ニッポン 書き下ろし諸国奇談競作集

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ISBN:
9784840126748

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「怪談列島ニッポン 書き下ろし諸国奇談競作集」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 津々浦々。やはりこの国の気候風土には怪談がよく似合う。南国沖縄に始まり北の大地で締める。北上する怪異前線「紙上のマジカルミステリーツアー」ホラーというよりは各地の風土やそこに生きた人々の思いに郷愁を感 津々浦々。やはりこの国の気候風土には怪談がよく似合う。南国沖縄に始まり北の大地で締める。北上する怪異前線「紙上のマジカルミステリーツアー」ホラーというよりは各地の風土やそこに生きた人々の思いに郷愁を感じる話が多かった。がその中で、不気味で曰くのあるものばかり収集し、怪談を聞かせて孫を怖がらせていた祖父が唯一禁じていた禁忌の山「キカチ山」へこっそり入り込んだ少年の恐怖体験『山北飢談』少年にのり移り、食べても食べてもまだ飢えていた「フジオさん」とは誰なのか。何とも不気味な読後感が残る。 …続きを読む
    みっちゃん
    2024年07月20日
    123人がナイス!しています
  • 北に南に恐ろしき話有りの一冊。日本全国を舞台に9人の作家さんが紡いだ怪談アンソロジー。期待通りの満足感が良き。トップバッターの恒川さんはもちろん沖縄からの怪談便り。この中で一番、土地と怪異の雰囲気が味 北に南に恐ろしき話有りの一冊。日本全国を舞台に9人の作家さんが紡いだ怪談アンソロジー。期待通りの満足感が良き。トップバッターの恒川さんはもちろん沖縄からの怪談便り。この中で一番、土地と怪異の雰囲気が味わえたかな。そこからまるで桜前線のように日本列島を北上していく構成もいい。有栖川さんは一番好き。大阪弁の語り口で怪異への手招きが心地よかった。加門さんは東京日本橋から。都会のど真ん中にゆらめく彼方とこちらの境界線を描くのが相変わらず巧い。〆は北の大地より宇佐美さん。ストーリーの組み立てといい、余韻までさすが。 …続きを読む
    ちょろこ
    2024年07月09日
    116人がナイス!しています
  • 『怪談列島ニッポン』と云うフォークロアな題名に似ず良品揃いなアンソロジー…光太郎/人の世のあはれを思う。槇子/天上人の価値観の違い。流人/地層は嘗て生を受けたものの堆積。有栖/残念、近所に勤務先が在ったの 『怪談列島ニッポン』と云うフォークロアな題名に似ず良品揃いなアンソロジー…光太郎/人の世のあはれを思う。槇子/天上人の価値観の違い。流人/地層は嘗て生を受けたものの堆積。有栖/残念、近所に勤務先が在ったのに行く機会を失してしまった。日名子/北陸トンネル火災事故は事実だが、こうして物語にしてしまえば架空に転ずるようだ。史郎/好奇心は猫を殺す。七海/東京と云う場所の引き出しの多さをみる。海百合/しかし、祟られる人とそうでない人がいるように、襲われる人とそうでない人がいる。まこと/既読だが、良く出来た物語だ。 …続きを読む
    sin
    2023年08月20日
    56人がナイス!しています

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