• 図書館本。六篇を収録した短編集。塚原卜伝の話を読みたくて借りたのだが、卜伝の物語はいまひとつだった。そのかわり、間宮林蔵の晩年を描いた「北海の男」と、人斬り半次郎に挑んだ男の話「剣客山田又蔵従軍」が面 図書館本。六篇を収録した短編集。塚原卜伝の話を読みたくて借りたのだが、卜伝の物語はいまひとつだった。そのかわり、間宮林蔵の晩年を描いた「北海の男」と、人斬り半次郎に挑んだ男の話「剣客山田又蔵従軍」が面白くて得をした気分。特に、山田又蔵が人斬り半次郎こと桐野利秋に切りつけてしくじり、それが縁で桐野と西郷隆 盛につき従って西南戦争に従軍する物語がよかった。半次郎と西郷は、男でも惚れてしまう人間的魅力に満ちていたようだ。幕府の隠密活動をしながらも、冒険家の魂を持ち続けた間宮林蔵を扱った物語もまた読んでみたい。 …続きを読む
  Kira

  2021年02月16日
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• 塚原卜伝が読みたくて、図書館で借りてみた。表題の卜伝最後の旅は卜伝が年老いてからの話。久しぶりに甲斐へ行き、武田信玄に会い、第４次川中島の戦いを卜伝の視点から見てます。もちろん、卜伝の立ち会いも有り。 塚原卜伝が読みたくて、図書館で借りてみた。表題の卜伝最後の旅は卜伝が年老いてからの話。久しぶりに甲斐へ行き、武田信玄に会い、第４次川中島の戦いを卜伝の視点から見てます。もちろん、卜伝の立ち会いも有り。読みやすくておもしろかった。短編集なので、色々入ってますが、剣客山田又蔵従軍という話も良かった。又蔵が桐野(人切り半次郎)と共に西南戦争の戦いを通して、西郷隆盛達の様子を描いてます。あまり薩摩の話を読んだことがないので西郷さんや人切り半次郎のイメージが違って受け取れておもしろかった〜池波先生にハマりそうです！ …続きを読む
  あきさち

  2011年10月16日
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