喜娘

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年04月07日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
432
ISBN:
9784404038388
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喜娘

  • 著者 梓澤 要
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年04月07日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
432
ISBN:
9784404038388
日唐交流の秘話とロマンを描く歴史文学賞受賞の表題作「喜娘」、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴」、ほかに「夏の果て」「すたれ皇子」「嘉兵衛のいたずら」の三篇を収録。 日唐交流の秘話とロマンを描く歴史文学賞受賞の表題作「喜娘」、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴」、ほかに「夏の果て」「すたれ皇子」「嘉兵衛のいたずら」の三篇を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「喜娘」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 帰国を前にして皇帝代宗に謁見した第十四次遣唐使一行の前に、一人の娘が現れた。第十次遣唐大使として入唐しながら帰国できず、唐の朝廷に仕えて一生を終えた藤原清河の娘である。その忘れ形見・喜娘を父の故国日本 帰国を前にして皇帝代宗に謁見した第十四次遣唐使一行の前に、一人の娘が現れた。第十次遣唐大使として入唐しながら帰国できず、唐の朝廷に仕えて一生を終えた藤原清河の娘である。その忘れ形見・喜娘を父の故国日本へ連れてゆくよう申し渡される。帰国した喜娘達の運命を軸に、日唐交流の秘話とロマンを描く「喜娘亅、梅の老樹から浮かび上がる下級官人の数奇な過去「惜花夜宴亅、ほかに3篇からなる短編集。その中の「すたれ皇子亅が忍びよる恐怖を感じ、ゾクゾクしながら読んだ。最後の「嘉兵衛のいたずら亅だけが時代が違っていて読みづらい。 …続きを読む
    鍵ちゃん
    2021年10月26日
    22人がナイス!しています
  • 奈良時代を題材とした短編5つ。遣唐使として唐に渡ったが帰国できなかった藤原清河の娘が来日した「喜娘」。長屋王の変をはじめ藤原氏の陰湿な事件を回顧する「惜花夜宴」。写経に熱心な光明皇后に取り入った良弁と 奈良時代を題材とした短編5つ。遣唐使として唐に渡ったが帰国できなかった藤原清河の娘が来日した「喜娘」。長屋王の変をはじめ藤原氏の陰湿な事件を回顧する「惜花夜宴」。写経に熱心な光明皇后に取り入った良弁と金光明寺(後の東大寺)を描く「夏の果て」。文武帝の子かもしれないとされる石川広成、広世のひっそりとした生き方を描く「すたれ皇子」。江戸時代に発見されたとする吉備真備の母の墓誌の捏造を「嘉兵衛のいたずら」に。着眼点は面白いのだが物語としてはもう少しインパクトが欲しい。喜娘は「氷輪」にもチラッと登場した。★3.3 …続きを読む
    ソババッケ
    2018年06月04日
    13人がナイス!しています
  • 基本、奈良時代が舞台の、いずれも非常に巧みな5篇。表題作「喜娘」は、遣唐大使を務めた藤原清河(帰国しようとしたが失敗し結局帰国できなかった)と唐人女性との間に生まれた娘の喜娘(きじょう。『続日本紀』に 基本、奈良時代が舞台の、いずれも非常に巧みな5篇。表題作「喜娘」は、遣唐大使を務めた藤原清河(帰国しようとしたが失敗し結局帰国できなかった)と唐人女性との間に生まれた娘の喜娘(きじょう。『続日本紀』に父親と名前が見えるだけ)が亡父との約束を果たすため日本へ渡る物語。同じく『続日本紀』に見える大伴継人(帰国時の遭難の様子も詳しい(迫力あり。本作のその部分の元ネタ)。奇しくも清河と同じ遣唐使時の副使大伴古麻呂の子)、羽栗翼と翔(別の唐人との合いの子)などを絡ませて、史実を基に想像の翼を大きく広げて描かれた名作 …続きを読む
    take5
    2023年09月21日
    12人がナイス!しています

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