はじめたばかりの浄土真宗

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784044089054
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はじめたばかりの浄土真宗

  • 著者 内田 樹
  • 著者 釈 徹宗
  • カバーデザイン 芦澤 泰偉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
176
ISBN:
9784044089054

人気の哲学者が浄土真宗と出会った!? 刺激的な仏教入門書。

仏道に入門したての哲学者が、いきなり浄土真宗と出会った!?「〈知っていて悪いことをする〉のと〈知らないで悪いことをする〉のと、罪深いのはどちらか」「悪人となって往生する仏教とは」――。僧侶・釈徹宗の問いに対し、おじさん的常識感覚は通用するのか?巻末に対談「いま、日本の仏教を考える」を新たに収録。ユニークなポジションにある浄土真宗の意義と、これからの仏教のありかたを問いなおす、刺激的な仏教入門書。 仏道に入門したての哲学者が、いきなり浄土真宗と出会った!?「〈知っていて悪いことをする〉のと〈知らないで悪いことをする〉のと、罪深いのはどちらか」「悪人となって往生する仏教とは」――。僧侶・釈徹宗の問いに対し、おじさん的常識感覚は通用するのか?巻末に対談「いま、日本の仏教を考える」を新たに収録。ユニークなポジションにある浄土真宗の意義と、これからの仏教のありかたを問いなおす、刺激的な仏教入門書。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

その1 仏教における「悪」──悪人正機/悪人正因
〈知っていて悪いことをする〉のと〈知らないで悪いことをする〉のとどっちが罪が深いと思うかね
善悪は相対概念/仏教に原罪はあるのか/悪の自覚にこだわる/「悪人正機」登場!/親鸞が向き合ったもの/[『歎異抄』について][歎異抄 第三条]

間狂言1
還元する力・神道(神祇)/カミとは「ただならぬもの」/結合する力/聖俗の無境界性/身体性の砦「宗教儀礼」/「軸を持たない宗教構造」と「場の力」/[仏教式死者儀礼の手順]

その2 「悪人」論──空中浮揚とアブラハム
「自分の邪悪さ」を意識できた人間が「往生」の最初の一歩を踏み出すということですよね
救済と倫理の整合方法/空中浮揚に出会う経験/「狂信」に向けるべきことば/無能の覚知の必要性/「念仏」と「愚者」を読み解く/アブラハムの決断

その3 宗教と倫理
悪人を救うための願いを聞いて、まさに私は悪人であったと知らされる
「バカの壁」を超える回路/科学とオカルトは表裏一体/宗教における最大の機能/「信心」そのものが功徳/悪人が救われる仏の願い/浄土真宗という仏教/[歎異抄 第九条]/知っておきたい真宗の中心概念

その4 さらに「宗教と倫理」
「倫理」とは、誤解を恐れずに一言で言えば(誤解されるだろうなあ……)「常識」のことだと私は思っています
人間の倫理性のありか/「常識」は原理になれない/「倫理」の宿命的あいまいさ/アブラハムの「常識」/オカルトと科学の境界線

その5 常識と宗教
今こそ、「常識」というあいまいなものを拠りどころとすべきなのかも
「常識」再考/浄土真宗の倫理観/真宗的倫理の特性/浄土真宗と経済倫理/[歎異抄 第十三条]

その6 あとがきに代えて
真に知性的であろうとすれば、人間は宗教的にならざるをえない

〈対談〉いま、日本の仏教を考える
もうひとつのあとがき  釈 徹宗
文庫版あとがき  釈 徹宗

「はじめたばかりの浄土真宗」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 入門書かと思いきや、そういうわけでもなく、往復書簡形式で浄土真宗を哲学的に語るという内容。要するに、よくわからなかった。 入門書かと思いきや、そういうわけでもなく、往復書簡形式で浄土真宗を哲学的に語るという内容。要するに、よくわからなかった。
    おいしゃん
    2017年05月29日
    43人がナイス!しています
  • 浄土真宗に限定されていないように感じます。宗教を仕事にしている人の話ですので、なかなか興味深いものがありました。特に浄土真宗の倫理観は良かったです。 浄土真宗に限定されていないように感じます。宗教を仕事にしている人の話ですので、なかなか興味深いものがありました。特に浄土真宗の倫理観は良かったです。
    金吾
    2022年02月09日
    21人がナイス!しています
  • まったくのゼロ知識から親鸞さんについて勉強しはじめたので、出会う知識がことごとく新鮮で楽しい読書だ。現役僧侶の釈先生&ウチダ先生の往復書簡による浄土真宗入門。ウチダ先生の合いの手がイチイチ理知的で刺激 まったくのゼロ知識から親鸞さんについて勉強しはじめたので、出会う知識がことごとく新鮮で楽しい読書だ。現役僧侶の釈先生&ウチダ先生の往復書簡による浄土真宗入門。ウチダ先生の合いの手がイチイチ理知的で刺激的だ。特に気になったのは、真宗における「異端」の問題。これを「異安心問題」といい、教団では厳しく統制されてきたらしい。カリスマの教えへの傾倒も異安心で、知識への傾倒も異安心、こういう<正統/異端>の裁定で、本願寺教団が分裂したり係争したりするドロドロの歴史があったらしく、そこらへんが気になるところだ。 …続きを読む
    nbhd
    2016年04月27日
    20人がナイス!しています

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