群青に沈め

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784043944163
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群青に沈め

  • 著者 熊谷 達也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784043944163

かっこ悪い死にかただけはしたくない--そう、思っていた。

昭和19年、潜水特攻隊伏龍に志願した少年を待っていたのは、予想を超えた戦時の「日常」だった。上官のイジメに怒り、ライスカレーをむさぼり、友人の溺死に涙する――戦時下の青春を描く新世代の戦争文学。 昭和19年、潜水特攻隊伏龍に志願した少年を待っていたのは、予想を超えた戦時の「日常」だった。上官のイジメに怒り、ライスカレーをむさぼり、友人の溺死に涙する――戦時下の青春を描く新世代の戦争文学。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「群青に沈め」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「神風」「回天」、人の命を犠牲にすることを前提とした特攻隊。そこに「伏龍」という存在を初めて知った。大戦末期、既に空を飛ぶすべもなく伏龍隊として選抜された予科練の若者達。群青の海に沈み上陸する敵船艇と 「神風」「回天」、人の命を犠牲にすることを前提とした特攻隊。そこに「伏龍」という存在を初めて知った。大戦末期、既に空を飛ぶすべもなく伏龍隊として選抜された予科練の若者達。群青の海に沈み上陸する敵船艇と刺し違えるのが彼らの任務。だが、欠陥だらけの潜水具のため、実戦以前に訓練中に300人を超える犠牲者が出たという。大本営はこんな「兵器」で本当に「勝てる」と思っていたのだろうか?「祖国を守る」ために志願したはずが、それ以前に犬死した多くの若者達。悲しみよりもむしろ怒りすら覚える話であった。★★★★ …続きを読む
    サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
    2018年09月20日
    109人がナイス!しています
  • ★★★★☆ 登録忘れ。いつもの様に皆さんのレビューで思い出しました。ありがとうございます。しかし、この小説に書かれていることをそのまま考えてみると、あり得ない!無茶苦茶だ! ★★★★☆ 登録忘れ。いつもの様に皆さんのレビューで思い出しました。ありがとうございます。しかし、この小説に書かれていることをそのまま考えてみると、あり得ない!無茶苦茶だ!
    相田うえお
    1970年01月01日
    73人がナイス!しています
  • 読友さんの紹介で手に取る。17歳の少年が主人公。1945年の夏、特攻要員として僕が配属されたのは「伏龍隊」。潜水服を着て海に潜って待ち伏せをして、米軍の上陸艇の艦底に機雷をぶち当て、自らも海の藻屑となろうと 読友さんの紹介で手に取る。17歳の少年が主人公。1945年の夏、特攻要員として僕が配属されたのは「伏龍隊」。潜水服を着て海に潜って待ち伏せをして、米軍の上陸艇の艦底に機雷をぶち当て、自らも海の藻屑となろうという任務を遂行しなければならない。訓練中にも死を招くことのある過酷で杜撰な作戦、それでも食べて、寝て、出しての日常を積み重ねる内に「死」の覚悟を決めていく。「腹が膨れれば、“あれ"だってしてみたい」。「僕」の一人称の視点から語られていく瑞々しい青春小説、新しい戦争文学と言えるのではないだろうか。 …続きを読む
    s-kozy
    2014年09月25日
    62人がナイス!しています

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