これからお祈りにいきます

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年06月27日
判型:
四六判
ページ数:
224
ISBN:
9784041104699

これからお祈りにいきます

  • 著者 津村 記久子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年06月27日
判型:
四六判
ページ数:
224
ISBN:
9784041104699

じぶんではない、だれかのために祈るということ――。

人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。 人型のはりぼてに神様にとられたくない物をめいめいが工作して入れるという奇祭の風習がある町に生まれ育ったシゲル。祭嫌いの彼が、誰かのために祈る――。不器用な私たちのまっすぐな祈りの物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「これからお祈りにいきます」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 津村さんらしい?ユル〜くホワッとした作品でした。特にインパクトのある展開でもなく、目立つような登場人物もあまりいないのですが、不思議と先が気になり、頁をめくる手が止まらなくなります。表題作は'サイガサ 津村さんらしい?ユル〜くホワッとした作品でした。特にインパクトのある展開でもなく、目立つような登場人物もあまりいないのですが、不思議と先が気になり、頁をめくる手が止まらなくなります。表題作は'サイガサマ'というちょっとした神様を奉る不思議な風習の話で、特にどうということはないのですが、そのユルさがやっぱり津村さんワールドの真骨頂なんでしょうね。フツーの人々がフツーに生活している様子をどこかコミカルに綴る津村さん、やっぱり読んでて癒されます。ハッピーかどうかはともかく、不思議さがストレスなく読めました。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2018年02月24日
    181人がナイス!しています
  • 『祈り』がテーマの短編小説2篇収録。津村記久子さんの小説を読んでいると、RADIOHEADが聴きたくなって、BGMにしながら読んだ。不器用な青年が主人公なところに感化され、自分の若かった頃を思い出させられた。東日 『祈り』がテーマの短編小説2篇収録。津村記久子さんの小説を読んでいると、RADIOHEADが聴きたくなって、BGMにしながら読んだ。不器用な青年が主人公なところに感化され、自分の若かった頃を思い出させられた。東日本大震災後の小説でもあり、祈りについての小説でもあり、少し打ちのめされた。西加奈子さんの『サラバ』に出て来る神様って、サイガサマのパクリなのだろうか。 …続きを読む
    抹茶モナカ
    2017年05月10日
    141人がナイス!しています
  • 「祈り」は現実を改善するか、実効性は。「祈り」が人への思いだとしたら、この2つの物語は、「祈りはかなう」というハッピーエンディングだろう。サイガサマという、架空の神様に祈りを捧げる町民たち。「これだけ 「祈り」は現実を改善するか、実効性は。「祈り」が人への思いだとしたら、この2つの物語は、「祈りはかなう」というハッピーエンディングだろう。サイガサマという、架空の神様に祈りを捧げる町民たち。「これだけは取られたくない」物を工作で作り祈りを捧げる奇妙な祭り。中盤までは、高校生シゲルの周囲への不満やサイガサマに対する疑心暗鬼で閉塞感に満ちあふれている。同級生セキヅカ、祭りの責任者のヤシロさんなどへの理解と信頼が増すにつれ、シゲルが変化する。サイガサマは、人を救う。体の一部を取り上げて。信じられる自分に驚く。 …続きを読む
    ゆきねこ
    2024年10月06日
    107人がナイス!しています

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