美は乱調にあり

美は乱調にあり

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年05月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784046214270

美は乱調にあり

  • 著者 瀬戸内 寂聴
  • 装丁 藤原 新也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年05月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784046214270

動乱の世を駆け抜けた女性を描いた、大ベストセラー小説!

甘粕事件で大杉栄と共に虐殺された伊藤野枝の波乱に満ちた生涯を描いたベストセラーが豪華装丁で復刊! 激動の社会、人の愛憎に翻弄されながら、恋と革命に生き、時代を駆け抜けた女性を鮮やかに描き出す伝記小説。 甘粕事件で大杉栄と共に虐殺された伊藤野枝の波乱に満ちた生涯を描いたベストセラーが豪華装丁で復刊! 激動の社会、人の愛憎に翻弄されながら、恋と革命に生き、時代を駆け抜けた女性を鮮やかに描き出す伝記小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「美は乱調にあり」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 伊藤野枝の半生を描いた作品。親族のインタビューや当時の手紙の文面を取り入れるなど、野枝を囲む者達から徐々に彼女の姿を浮き彫りにしていく手法は、いかに彼女が身勝手で、自由思想、女性解放という名のもとに、 伊藤野枝の半生を描いた作品。親族のインタビューや当時の手紙の文面を取り入れるなど、野枝を囲む者達から徐々に彼女の姿を浮き彫りにしていく手法は、いかに彼女が身勝手で、自由思想、女性解放という名のもとに、自己の行いを正当化していたのかがよくわかりました。彼女の野暮ったさや、男に媚びたような艶めかしさを女性ならではの観点で上手く描き出しているのはさすが。らいてうや神近市子の葛藤や苦悩は現代の女性でも共感できるし、彼女達が後世に残したかった思想というのは、現代の女性の生き方に影響している部分は多少あると思う。 …続きを読む
    みつき 
    2013年02月24日
    33人がナイス!しています
  • 村山由佳さんの『風よ あらしよ』を読んで、寂聴さんの伊藤野枝の小説も読みたくなった。『美は乱調にあり』の鮮やかな表紙に惹かれる。藤原新也さんの装丁だ。表紙からも野枝だけでなく、平塚らいてうや、神近市子 村山由佳さんの『風よ あらしよ』を読んで、寂聴さんの伊藤野枝の小説も読みたくなった。『美は乱調にあり』の鮮やかな表紙に惹かれる。藤原新也さんの装丁だ。表紙からも野枝だけでなく、平塚らいてうや、神近市子のことなど、熱情を感じさせるものがあった。冒頭の寂聴さんの、野枝の娘、魔子とのインタビューが新鮮な野枝像を思わせて印象的だった。読んでいて、このページ数では、野枝の最期まで行きつくのかと思ったが、やはり、中半で終わっていた。大杉栄の後半の言葉、『諧調は偽りなり』で完結するという。続きも読んでみたい。 …続きを読む
    コニコ@共楽
    2022年02月02日
    22人がナイス!しています
  • 伊藤野枝の評伝小説を1965年寂聴さん43才の時に書いたもの。先に読んだ『風よ あらしよ』では愛欲に耽るみたいな筆致が村山由佳氏らしさと思ったが、本作がより女の情欲を強く感じる。大杉栄をめぐっての四角関係を 伊藤野枝の評伝小説を1965年寂聴さん43才の時に書いたもの。先に読んだ『風よ あらしよ』では愛欲に耽るみたいな筆致が村山由佳氏らしさと思ったが、本作がより女の情欲を強く感じる。大杉栄をめぐっての四角関係を演じ、葉山で神近市子との修羅場を迎えたところで物語は終わり、続編へ。大正時代はネットどころかテレビすら無いわけで、文字の力がこんなにも大きかったのかとか、思うことが沢山ある小説。著者が野枝の娘や妹らに会っていたことに驚いた。 …続きを読む
    しん君
    2021年07月11日
    11人がナイス!しています

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