誰かと暮らすということ

誰かと暮らすということ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年10月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784048740043

誰かと暮らすということ

  • 著者 伊藤 たかみ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年10月29日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
216
ISBN:
9784048740043

男女の微妙な距離感を鮮やかに描く

会社で同僚たちからも距離を置かれている同期の男女。恋人同士になるわけでもなく、距離感がつかめず戸惑っている。都会の片隅で不満や希望を抱く者たちを鮮やかに芥川賞作家が描く。 会社で同僚たちからも距離を置かれている同期の男女。恋人同士になるわけでもなく、距離感がつかめず戸惑っている。都会の片隅で不満や希望を抱く者たちを鮮やかに芥川賞作家が描く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「誰かと暮らすということ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 読メで見かけた作品で、初読みの作家さんでした。読みやすく、人物のココロの動きや表情さえもわかりやすく感じる描写は好みの作風です。本作は「セージ」とあだ名が「虫」というさえない男女を中心に他の人物たちが 読メで見かけた作品で、初読みの作家さんでした。読みやすく、人物のココロの動きや表情さえもわかりやすく感じる描写は好みの作風です。本作は「セージ」とあだ名が「虫」というさえない男女を中心に他の人物たちが微妙にリンクする連作集で、リンク具合が絶妙にえがかれています。最初はどちらもメンドクサイキャラだと思っていた「セージ」と「虫」ですが、なんとなくお互い話すうちにゆっくりながら心を開いていく距離感もまた絶妙な描写です。時が経つにつれ2人の間の空気が温かく変化し、読んでいる側にもホンワカと伝わってくる感じでした。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2015年12月26日
    176人がナイス!しています
  • 何となくひかれる話たち。男女の距離が少しずつ短くなっていく様子が、まどろっこしくもなく、じんわりと胸の底を温かくさせる。ただ、一番最初の飲み会の席で虫壁とセージに持った印象が、それ以降の二人のイメージ 何となくひかれる話たち。男女の距離が少しずつ短くなっていく様子が、まどろっこしくもなく、じんわりと胸の底を温かくさせる。ただ、一番最初の飲み会の席で虫壁とセージに持った印象が、それ以降の二人のイメージとあわなく、そこが残念だった。案外普通の二人じゃないかと思って…。子供ちゃんの喪失を徐々に癒す二人や、カレーの話をする二人の短編が一番好き。 …続きを読む
    ケイ
    2016年05月16日
    120人がナイス!しています
  • 下井草が舞台の短編連作。誰かと暮らすということは、難しい。そして嬉しい。誰かが私を気にしてくれて、私を見ていてくれるってことはそれだけで。。。遠慮しすぎてすれ違う心。ズケズケ言いすぎて離れる心。少し 下井草が舞台の短編連作。誰かと暮らすということは、難しい。そして嬉しい。誰かが私を気にしてくれて、私を見ていてくれるってことはそれだけで。。。遠慮しすぎてすれ違う心。ズケズケ言いすぎて離れる心。少しずつ少しずつ行ったり来たりしながら近づいてゆく心。相手がいるから普段気づかない自分に気づく。やっぱり誰かと暮らしたい。と思った瞬間、一人暮らしの義母を想った。 …続きを読む
    おくちゃん🌸柳緑花紅
    2015年03月01日
    99人がナイス!しています

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