オスは生きてるムダなのか

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年09月17日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784047034693
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オスは生きてるムダなのか

  • 著者 池田 清彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年09月17日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784047034693

メスは有能、オスは無能? 性と死の起源など生物の不思議を明らかにする!

一回の生殖で一生分の精子を貯める女王蜂、個体ごとに性別を変化させるミミズ、体と脳の性が別々に決まる人間。性の誕生によって劇的に変化した生命史を辿り、自然淘汰だけでは説明できない性の不思議に迫る。

〈目次〉
第一章 なぜオスとメスがあるのか
  何のためにオスとメスがあるのか/「性がある」デメリット/「性がある」メリット/性になるバラエティー増加/遺伝子修復のための性/自分自身で遺伝子修復する生物/単為生殖する生物の問題点/同種でも生息域によって生殖方法が異なる生物/人間の影響/有性生殖のメリット/生物の寿命/いいとこどりの生物/メスは有能・オスは無能/幼生生殖の例

第二章 性の起源と死の起源
  生命の起源/細菌の誕生/磁場の発生/真核生物の誕生/遺伝子組み換え/植物と動物の進化の差異/2nにもnにもなれる/「死ぬ」能力/アポトーシス/アポビオーシス/不死のガン細胞/不死の可能性/進化的な死

第三章 性の進化
  真核生物における性の起源/大小の誕生/異形配偶子の進化/オスとメスの比率/性比のコントロール/植物の性分化/動物の性分化/自家受精する動物/遺伝による性決定/環境による性決定/性を決める遺伝子/哺乳類にも例外はある/昆虫の性決定/性転換する生物/性を操作する細菌ウォルバキア/雑種/オスは生きている無駄である/オスの努力/種によって異なる性行動/オスは大変だ/メスがオスの形を作る?/アンテキヌスという生き方/ハーレムを作る動物/オスとメスの騙し合い

第四章 人間の性決定と性にまつわる話
  女は実体、男は情報/人間の性を決定する遺伝子/オリジナルな性/男性ホルモンの役割/Y遺伝子はどうして小さいのか/一本で十分な働きをするX染色体/男女の身体差/男脳と女脳/ゲノムインプリンティング/男女の性質の違い/人間の脳の大きさ/脳の進化の副産物/男と女の騙し合い

あとがき
一回の生殖で一生分の精子を貯める女王蜂、個体ごとに性別を変化させるミミズ、体と脳の性が別々に決まる人間。性の誕生によって劇的に変化した生命史を辿り、自然淘汰だけでは説明できない性の不思議に迫る。

〈目次〉
第一章 なぜオスとメスがあるのか
  何のためにオスとメスがあるのか/「性がある」デメリット/「性がある」メリット/性になるバラエティー増加/遺伝子修復のための性/自分自身で遺伝子修復する生物/単為生殖する生物の問題点/同種でも生息域によって生殖方法が異なる生物/人間の影響/有性生殖のメリット/生物の寿命/いいとこどりの生物/メスは有能・オスは無能/幼生生殖の例

第二章 性の起源と死の起源
  生命の起源/細菌の誕生/磁場の発生/真核生物の誕生/遺伝子組み換え/植物と動物の進化の差異/2nにもnにもなれる/「死ぬ」能力/アポトーシス/アポビオーシス/不死のガン細胞/不死の可能性/進化的な死

第三章 性の進化
  真核生物における性の起源/大小の誕生/異形配偶子の進化/オスとメスの比率/性比のコントロール/植物の性分化/動物の性分化/自家受精する動物/遺伝による性決定/環境による性決定/性を決める遺伝子/哺乳類にも例外はある/昆虫の性決定/性転換する生物/性を操作する細菌ウォルバキア/雑種/オスは生きている無駄である/オスの努力/種によって異なる性行動/オスは大変だ/メスがオスの形を作る?/アンテキヌスという生き方/ハーレムを作る動物/オスとメスの騙し合い

第四章 人間の性決定と性にまつわる話
  女は実体、男は情報/人間の性を決定する遺伝子/オリジナルな性/男性ホルモンの役割/Y遺伝子はどうして小さいのか/一本で十分な働きをするX染色体/男女の身体差/男脳と女脳/ゲノムインプリンティング/男女の性質の違い/人間の脳の大きさ/脳の進化の副産物/男と女の騙し合い

あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「オスは生きてるムダなのか」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 種の多様性を性別という切り口で紹介している。生物界の広さに感嘆させられる。自爆テロのような戦略や、HUNTER×HUNTERの念能力を想起させる戦略を採る生物など、千差万別だ。そんな中、著者の主張は「生物界の性は 種の多様性を性別という切り口で紹介している。生物界の広さに感嘆させられる。自爆テロのような戦略や、HUNTER×HUNTERの念能力を想起させる戦略を採る生物など、千差万別だ。そんな中、著者の主張は「生物界の性は割と適当」と一貫している。人間の性別に関するあれこれももちろん書かれている。内容に関しては、読んでみてのお楽しみということで。読んだ上での個人的意見としては、人間の場合は社会性という極めて大きな因子が付加されて複雑化するため、生物学論だけを持ってきて一概には言えないよなぁ、ってとこかな。 …続きを読む
    金城 雅大(きんじょう まさひろ)
    2016年10月01日
    22人がナイス!しています
  • こんにちは、生きているムダです。遺伝子の立場に立ってみると卵子(n倍体)が本丸であって身体(2n倍体)は箱である。卵子は本質的に不死だが卵にしかなれない。身体の細胞は複雑な構造を作る能力と共に死を得た。重要 こんにちは、生きているムダです。遺伝子の立場に立ってみると卵子(n倍体)が本丸であって身体(2n倍体)は箱である。卵子は本質的に不死だが卵にしかなれない。身体の細胞は複雑な構造を作る能力と共に死を得た。重要なのは遺伝子の多様性と修復で、不死性を保つ為には2つの遺伝子を掛け合わせて修復が必要になる。オスとは親(メス)の遺伝子の拡散のためのツールで、遺伝子も残せないくせにこいつらがのさばっていることは資源のムダであり、つきつめるとオスは生きているムダなのである。種をまいてとっとと死ねなのである。はい。 …続きを読む
    Uzundk
    2016年02月10日
    12人がナイス!しています
  • 易しく読みやすく面白かった。繁殖の戦略から見るとオス個体数はメスの数分の1でも良い筈だけど、そうすると次世代に遺伝子を伝えるにあたってオスの価値のほうが高くなる。オスを生んだほうがコスパが良くなれば、 易しく読みやすく面白かった。繁殖の戦略から見るとオス個体数はメスの数分の1でも良い筈だけど、そうすると次世代に遺伝子を伝えるにあたってオスの価値のほうが高くなる。オスを生んだほうがコスパが良くなれば、結局、繁殖期を迎える頃に個体数が1対1の数で均衡するという。主体は個体ではなく遺伝子、情報なんだなと納得してしまう。寄生して宿主の性別を操る細菌の話にびっくり。ヒトの女性の社会的能力、適応は父親由来のXからという。わかる気がする。聖母マリアの処女受胎が事実なら、単為生殖で生まれたキリストは女性の筈、面白い。 …続きを読む
    まいこ
    2020年10月03日
    8人がナイス!しています

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