つまみぐい文学食堂

つまみぐい文学食堂

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年12月19日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784048839686

つまみぐい文学食堂

  • 著者 柴田 元幸
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年12月19日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
264
ISBN:
9784048839686

美味な本だと思ったら大間違い! 不味い、奇妙な食べ物にこそ文学がある!

本業は大学教授、〈柴田訳〉として人気のある翻訳家、サントリー学芸賞受賞の柴田氏がチキンポットパイ、鯨ステーキ、揚げリンゴ、ダンプリング等、文学に登場する食べ物をテーマに綴ったエッセイ集。絵:吉野朔実 本業は大学教授、〈柴田訳〉として人気のある翻訳家、サントリー学芸賞受賞の柴田氏がチキンポットパイ、鯨ステーキ、揚げリンゴ、ダンプリング等、文学に登場する食べ物をテーマに綴ったエッセイ集。絵:吉野朔実

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「つまみぐい文学食堂」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  •  海外小説に登場する種々の食べ物を採り上げたエッセイ集。小説の中で食事は、単なる端役ではなく、登場人物の心情、時には物語の全景までをも表すような重要な役割を果たす。  例えば、『白鯨』の鯨ステーキ。「  海外小説に登場する種々の食べ物を採り上げたエッセイ集。小説の中で食事は、単なる端役ではなく、登場人物の心情、時には物語の全景までをも表すような重要な役割を果たす。  例えば、『白鯨』の鯨ステーキ。「海上で鯨に群がる鮫たちのふるまいと、船上の水夫たちのふるまい、さらには乙に澄ました顔でステーキを食べている上流社会の人間のふるまい、それらすべてを同一線上で眺めているメルヴィルの視線が感じられる」  小説で描写されるあらゆる物の中で、食べ物は最も根源的で、かつ親しみがあり、読み手は大いにイメージを喚起される。 …続きを読む
    あきあかね
    2019年02月19日
    13人がナイス!しています
  • 確かに・・食べてみたい!というものが全然ないことに驚きました。実際に文学作品に登場する食べ物よりも、登場しない食べ物―かのチキン・ポットパイのような―が無性に食べたくなるものですね。著者が柴田さんだから 確かに・・食べてみたい!というものが全然ないことに驚きました。実際に文学作品に登場する食べ物よりも、登場しない食べ物―かのチキン・ポットパイのような―が無性に食べたくなるものですね。著者が柴田さんだから、どうしても現代アメリカ小説の自分が読んでないものばかりなのが分からなくて残念ですが、それでも相当の鯨好きだということと(笑)当然ながら、こんな著名な方でも人間なのね!!というような素の部分を覗き見ることが出来て何度も吹き出してしまいました。 …続きを読む
    viola
    2011年03月14日
    13人がナイス!しています
  • 揚げパンからチキンポットパイまで食材+メニューは346品目。と書くと食の本。これをメルヴィル『白鯨』からオースター『ムーン・パレス』まで作品数140タイトル 作家104名、と書くと俄然、文学臭が。Menu からAors d 揚げパンからチキンポットパイまで食材+メニューは346品目。と書くと食の本。これをメルヴィル『白鯨』からオースター『ムーン・パレス』まで作品数140タイトル 作家104名、と書くと俄然、文学臭が。Menu からAors d' Oeuvre , Fish, Meet,…Desserts に至るまで食と文学をコース風に調理した一冊。冒頭 O・ヘンリー「アラカルトの春」からして、読みたい気分に。吉野朔実のイラストとあとがき対談も良い調味料。巻末indexで食材も引ける文学エッセイなんてあまりないよ。お腹一杯。 …続きを読む
    kaoriction@感想は気まぐれに
    2012年11月04日
    12人がナイス!しています

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