いちご白書

いちご白書

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043205028
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いちご白書

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784043205028

闘いの日の輝きは、今も、失せない。永遠の青春文学、復活。

1968年4月、遊園地を軍事関連施設に建て直す事に端を発したコロンビア大学の学園闘争の中、好奇心と下心から学生運動に身を投じたボート部の学生と、活動家の女子大生の恋愛を瑞々しく、力強く描く体験記。 1968年4月、遊園地を軍事関連施設に建て直す事に端を発したコロンビア大学の学園闘争の中、好奇心と下心から学生運動に身を投じたボート部の学生と、活動家の女子大生の恋愛を瑞々しく、力強く描く体験記。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「いちご白書」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 先月から続いているコロンビア大学のニュースを耳にするたびに、この本を思い浮かべていた。 1968年当時に思ったことだが、国は学生の声を真摯に聞くことはない。国を運営する行政が、腐った大人たちで形成されてい 先月から続いているコロンビア大学のニュースを耳にするたびに、この本を思い浮かべていた。 1968年当時に思ったことだが、国は学生の声を真摯に聞くことはない。国を運営する行政が、腐った大人たちで形成されているからだろう。 この本の著者のクネンは1968年当時はコロンビア大学の学生だった。そしてクネンは、学生運動の主体だったSDSとは無関係な存在だった。 だがクネンは、国や大学が学生の言葉を聞かないばかりか。警官を導入し暴力で学生を叩きだそうしていることに、矛盾を感じだす。それは学生としては当然も事なのだ。 …続きを読む
    しんすけ
    2024年05月15日
    18人がナイス!しています
  • 1968年は日本の元号では昭和43年となるが、この年はアメリカ、フランス、ドイツ、日本など世界の主要国の大学で学生運動が最高潮に達した。それは、ベトナム戦争、人種差別などを主導してきた国家権力およびその手先 1968年は日本の元号では昭和43年となるが、この年はアメリカ、フランス、ドイツ、日本など世界の主要国の大学で学生運動が最高潮に達した。それは、ベトナム戦争、人種差別などを主導してきた国家権力およびその手先化しつつあった大学当局に対する青年の異議申立てと言える。大切なことは最初は運動に無関心であった著者が、紛争に参加することで社会と個人の在り様に目を向け覚醒していったことである。 …続きを読む
    kayak-gohan
    2023年03月27日
    15人がナイス!しています
  • 「ぼくたちは絶望したわけではないから、なにに対して闘えばよいかを見てとることができる。したがってぼくたちは闘う。ぼくたちは闘ってきた。今も闘っている。これからも闘うだろう」六十年代末、世界各地で頻発し 「ぼくたちは絶望したわけではないから、なにに対して闘えばよいかを見てとることができる。したがってぼくたちは闘う。ぼくたちは闘ってきた。今も闘っている。これからも闘うだろう」六十年代末、世界各地で頻発した学園紛争のなかでも一際衆目を集めた「コロンビア大学紛争」における、戦いと青春の年代記。一見クールに物事を俯瞰して、ある種ニヒリスティックな趣さえ漂っているように最初は感じるが、読み進める内そのエネルギッシュさに驚く。世界への目を開きながらも内向的な自意識との相克にさいなまれる青年の物語としても読めるだろう。 …続きを読む
    東京湾
    2020年03月04日
    11人がナイス!しています

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