静かな黄昏の国

静かな黄昏の国

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041959053
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静かな黄昏の国

  • 著者 篠田 節子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041959053

終の住みかは、本物の森の中にしませんか--

終身介護施設の営業マンの言葉にのり、自然に囲まれた家に向かう老夫婦。しかしその施設に入所したものは、三年以内に自然死を迎えるという――(表題作)。時代を先取りした戦慄の作品集。 終身介護施設の営業マンの言葉にのり、自然に囲まれた家に向かう老夫婦。しかしその施設に入所したものは、三年以内に自然死を迎えるという――(表題作)。時代を先取りした戦慄の作品集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「静かな黄昏の国」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • タイトルの美しさが作品の恐怖を引き立たせている。これからの日本を・・・そして地球を示されたような気がする。ありえないようでいて、知らないうちにその波にのまれてしまいそうな恐怖を覚える。こうして何事もな タイトルの美しさが作品の恐怖を引き立たせている。これからの日本を・・・そして地球を示されたような気がする。ありえないようでいて、知らないうちにその波にのまれてしまいそうな恐怖を覚える。こうして何事もなく読書三昧に明け暮れて平和な暮らしをしている反面、足元の砂がサラサラと崩れるようにこの平和が失われていく。その時私はどう対処できるだろう。今、暮らしの中に踏んではいけない地雷のスイッチを埋めながら暮らしているのかも。篠田さんの筆には、本当に起こりうる予言なような力がある。 …続きを読む
    あつひめ
    2013年03月25日
    103人がナイス!しています
  • 面白い。「絹の変容」を読んでから篠田ファン。娯楽小説はこうであって欲しい。これは短編集だけどどれも楽しめた。表題作はちょっとシャレになってない感あり。衰退した日本の惨めな状況が妙にリアル。多分そう大き 面白い。「絹の変容」を読んでから篠田ファン。娯楽小説はこうであって欲しい。これは短編集だけどどれも楽しめた。表題作はちょっとシャレになってない感あり。衰退した日本の惨めな状況が妙にリアル。多分そう大きく変わらない未来がこのままだと訪れる気がする。ホワイトクリスマスはもう少し違うエンドを期待していた。想像していた「このルートはありがちだから無いな」と思ったエンド。世話焼きの元カノの思惑が絡んでれば良かった。★★★☆☆ …続きを読む
    Take@磨穿鉄靴
    2019年05月10日
    61人がナイス!しています
  • 再読。表題作が読みたくて本棚から取り出す。まず表題作から読む。前回読んだ時よりリアリティが増す。コロナで経済が致命的なダメージを受けていたりしている現状から作中の息苦しい閉塞感も以前より強く感じた。登 再読。表題作が読みたくて本棚から取り出す。まず表題作から読む。前回読んだ時よりリアリティが増す。コロナで経済が致命的なダメージを受けていたりしている現状から作中の息苦しい閉塞感も以前より強く感じた。登場人物は静かに黄昏れててくれたけどリアルならもっと混乱して取り乱すのではと思われる。表題作以外も良作揃い。今週来る友に貸そうと思う。★★★★☆ …続きを読む
    Take@磨穿鉄靴
    2020年08月06日
    44人がナイス!しています

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