• 千野帽子の本で知った『ガーリッシュ文学』。東北の女子高生が書く日誌。厳格なお嬢様学校の生徒であるが、実家は八百屋。世界が違う生徒たちや先生とのやり取りや、ふとしたことで出会った男子高校生との恋愛を描く 千野帽子の本で知った『ガーリッシュ文学』。東北の女子高生が書く日誌。厳格なお嬢様学校の生徒であるが、実家は八百屋。世界が違う生徒たちや先生とのやり取りや、ふとしたことで出会った男子高校生との恋愛を描く。ユーモラスで一生懸命でなんとも眩しい。なかなか面白いのだが、何か物足りなさを感じた。青春小説は読み慣れてないが、これは良いものなのは分かる。おそらくだが、この小説には含めるところがないからだろう。テーマを読み取ることが小説だと思いこんでいるせいだ。ただただ素直なヒロインの語りに感心。実におすすめ。 …続きを読む
  harass

  2018年02月17日
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• ★★★★★ 「日誌」とタイトルにもあるが、そんな簡潔な言葉で括られるのも憚られる位、過剰なまで饒舌に綴られる、カトリック系女子高生の内省。その内なる己への顧みは痛いくらい滑稽であり、笑かしてくれるのだが、 ★★★★★ 「日誌」とタイトルにもあるが、そんな簡潔な言葉で括られるのも憚られる位、過剰なまで饒舌に綴られる、カトリック系女子高生の内省。その内なる己への顧みは痛いくらい滑稽であり、笑かしてくれるのだが、全体的に薄い爽やかな膜に覆われている。それが少し恥ずかしい。膜があるからこその青春小説、膜を破ってこその青春小説。とても面白かった。 …続きを読む
  Roy

  2009年06月07日
  30人がナイス！しています
• 舞台は明らかに宮城県。作者の私小説とも読み取れる。塩釜市に住む17歳。カトリック系の女子校に通う主人公。多感な青春を謳歌する、この時期に抱いた矛盾だったり、恋心。初体験の時のドキドキ感溢れる描写も印象的 舞台は明らかに宮城県。作者の私小説とも読み取れる。塩釜市に住む17歳。カトリック系の女子校に通う主人公。多感な青春を謳歌する、この時期に抱いた矛盾だったり、恋心。初体験の時のドキドキ感溢れる描写も印象的だった。そして、同級生の自死と学校側の対応のまずさ、反抗を覚えたり。そんな17歳の青春小説を無花果にのせて。一番、面白かったのは作中の文化祭の講演に地元出身の作家が登場する場面。作家の名前は伏せられているが、明らかに井上ひさしさんである。講演の内容がまた(^-^;) 女子校で話したとはさすがだ。 …続きを読む
  さんつきくん

  2014年12月16日
  9人がナイス！しています

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