嘘つきアーニャの真っ赤な真実

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043756018
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実

  • 著者 米原 万里
  • カバーデザイン 長尾 敦子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043756018

ユーモラスに、真摯に綴られた、激動の東欧を生きた三人の女性の実話!

一九六○年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。三〇年後、激動の東欧で音信が途絶えた三人の親友を捜し当てたマリは――。第三三回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。 一九六○年、プラハ。小学生のマリはソビエト学校で個性的な友だちに囲まれていた。三〇年後、激動の東欧で音信が途絶えた三人の親友を捜し当てたマリは――。第三三回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 米原万里さんが多感な少女時代の一時期を送ったプラハのソヴィエト学校時代の3人の同級生との想い出と、その後を語ったもの。スタイルからして、これはやはり一人称体の小説とすべきだろう。篇中では表題作が最もシ 米原万里さんが多感な少女時代の一時期を送ったプラハのソヴィエト学校時代の3人の同級生との想い出と、その後を語ったもの。スタイルからして、これはやはり一人称体の小説とすべきだろう。篇中では表題作が最もシニカルで苦みを伴う。それも、チャウシェスク体制のルーマニアを強く反映していたということなのだろう。一方、胸を打つのは「白いヤスミンカ」だ。こちらも故国を反映して、東欧の異端児、旧ユーゴスラビアの物語。パルチザンに身を投じてゆく父親のエピソードも感動的だし、ヤースナそのものが、まさにユーゴスラビアを語っている。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2014年12月30日
    632人がナイス!しています
  • ソビエト学校プラハ校での同窓生を30年の時を経て捜し出すドキュメンタリー。彼女たちはそれぞれ複雑な国家情勢や民族性を背負い、その狭間でイデオロギーに翻弄されつつも力強く理想と幸福を求めて生きていた。学校 ソビエト学校プラハ校での同窓生を30年の時を経て捜し出すドキュメンタリー。彼女たちはそれぞれ複雑な国家情勢や民族性を背負い、その狭間でイデオロギーに翻弄されつつも力強く理想と幸福を求めて生きていた。学校生活のませた会話にはじまり、彼女らの過酷な宿命を描く著者の深い洞察力と筆力にはかなりの説得力がある。「お金がすべて。ここには文化がない」共産主義の理想と現実、文化の違い、アイデンティティ、愛国心など扱われるテーマは多岐に渡るが理解しやすく冷静な筆致で書かれており、それらを乗り越えて結ばれる友情は感慨深い。 …続きを読む
    のっち♬
    2017年05月17日
    340人がナイス!しています
  • プラハにあった「ソビエト学校」で出合った東欧の友達との数十年ぶりの邂逅の物語。チェコ・ルーマニア等、日本にいてはまず伝わってこない情勢はよくわかり、興味深い。かつて 20世紀の宗教とまで言われた社会主 プラハにあった「ソビエト学校」で出合った東欧の友達との数十年ぶりの邂逅の物語。チェコ・ルーマニア等、日本にいてはまず伝わってこない情勢はよくわかり、興味深い。かつて 20世紀の宗教とまで言われた社会主義は今 どうなったのか、日本における共産主義も含めて視野が広がる本である。 …続きを読む
    遥かなる想い
    2010年04月29日
    336人がナイス!しています

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