青い蜃気楼 小説エンロン

青い蜃気楼 小説エンロン

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年08月25日
判型:
文庫判
ページ数:
368
ISBN:
9784043755011
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青い蜃気楼 小説エンロン

  • 著者 黒木 亮
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年08月25日
判型:
文庫判
ページ数:
368
ISBN:
9784043755011

エネルギー産業「自由化」の功罪を暴く迫真のドキュメント経済小説。

規制緩和の流れに乗ってエネルギー先物取引で急成長を果たしたエンロンは、2001年12月、史上最大の倒産劇を演じた。グローバルスタンダードへの信頼を一気に失墜させた、その粉飾決算と債務隠しの全容!! 規制緩和の流れに乗ってエネルギー先物取引で急成長を果たしたエンロンは、2001年12月、史上最大の倒産劇を演じた。グローバルスタンダードへの信頼を一気に失墜させた、その粉飾決算と債務隠しの全容!!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「青い蜃気楼 小説エンロン」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • SOX法のきっかけとなったエンロン事件を扱った作品。もともとはガスの供給会社だったのが、巨大なエネルギー企業となった背景は、会計事務所を巻き込んだ不正会計に過ぎない。循環取引とかSPEとか出てくるが、バラン SOX法のきっかけとなったエンロン事件を扱った作品。もともとはガスの供給会社だったのが、巨大なエネルギー企業となった背景は、会計事務所を巻き込んだ不正会計に過ぎない。循環取引とかSPEとか出てくるが、バランスシートをよく見せるためのテクニックであり、ビジネスの実体は何もない。滅びるべくして滅びたというのが印象だ。 ただ、「天候デリバティブ」だけはおもしろいと思った。雨が降り過ぎては困る事業がある一方、農業のように雨が降らないと困る事業とがあって、金融商品でこれらを繋ぐというアイデアにはとても感心した。 …続きを読む
    まつうら
    1970年01月01日
    23人がナイス!しています
  • エネルギービジネスで頭角をあらわしたヒューストンの会社、エンロン。元々は地方の電力送電会社であり、電力自由化で画期的な商品を生み出し、また金融工学を駆使して複雑な会計方法を使用して負債を隠していた。 エネルギービジネスで頭角をあらわしたヒューストンの会社、エンロン。元々は地方の電力送電会社であり、電力自由化で画期的な商品を生み出し、また金融工学を駆使して複雑な会計方法を使用して負債を隠していた。 アンダーセンの解散をメインで読みたかったのだが、この作品はエンロンの繁栄から衰退までがメイン。 社内の恐怖政治がこの結果をもたらしたということがよくわかった。 …続きを読む
    なお
    2025年04月13日
    18人がナイス!しています
  • 巨大エネルギー企業エンロンがなぜ破綻することになったのか、内部の組織腐敗と複雑な会計トリックを小説として詳しく説明している。今となってはここまでのオフバランス取引は認められないが、それも本件が発端とい 巨大エネルギー企業エンロンがなぜ破綻することになったのか、内部の組織腐敗と複雑な会計トリックを小説として詳しく説明している。今となってはここまでのオフバランス取引は認められないが、それも本件が発端といっても過言ではないと思う。また、天候デリバティブなど画期的な商品を生み出した点で当社がイノベーティブであったことに疑問の余地はないが、そのリスクを当社のみで負うことで利益追求したことに最終的な破綻に向かう原因があったように思う。 …続きを読む
    nekozuki
    2019年05月06日
    18人がナイス!しています

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