真釈 般若心経

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
242
ISBN:
9784043760015
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真釈 般若心経

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
242
ISBN:
9784043760015

従来の『般若心経』解釈は誤解だった。釈迦が教えた修行法の真相が明かに!

仏陀は、人間の苦悩から脱却し、心の平安をつかむ方法を追求して「さとり」の境地を会得した。『般若心経』は、その「さとり」の境地に到達すべき方法を具体的に書きとめた経典である。262字の『般若心経』の語句をサンスクリットの原意にまで遡って徹底的に検討した結果を踏まえ、平易なことばで、わかりやすく読み解く。仏陀が得た「さとり」とは何かを明瞭に示し、わたしたちを「こころの平安(さとりの境地)」へと導いてくれる。 仏陀は、人間の苦悩から脱却し、心の平安をつかむ方法を追求して「さとり」の境地を会得した。『般若心経』は、その「さとり」の境地に到達すべき方法を具体的に書きとめた経典である。262字の『般若心経』の語句をサンスクリットの原意にまで遡って徹底的に検討した結果を踏まえ、平易なことばで、わかりやすく読み解く。仏陀が得た「さとり」とは何かを明瞭に示し、わたしたちを「こころの平安(さとりの境地)」へと導いてくれる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

【漢訳本文】
【読み下し】
【原典和訳】

第一章 マントラを説いた経典
マントラという祈りの言葉
『般若心経』の生い立ち
『般若心経』のタイトルは原典になかった?
「般若波羅蜜多心」とはどんな意味か
『般若心経』の「小本」と「大本」
『般若心経』は一幕もののドラマ
観自在菩薩の登場と全体の構成
正しい理解のために

第二章 自己の探求
瞑想主義と観自在菩薩という意味
マントラを念誦する修行法
インド仏教史の中の『般若心経』
『般若心経』が重んじられてきたわけ
インド哲学で異彩を放つ「空観」
自分という存在を見極める
自己を観察する瞑想
観ることが般若に立脚した修行
「一切の苦厄を度す」という一挿句
仏伝レリーフでわかった『般若心経』のメッセージ

第三章 空の瞑想
五蘊皆空の伝授
的はずれな解釈
色即是空の意味
色即是空という二つの段階
瞑想修行の階段を昇る
四階のフロア、観自在菩薩の境地
「自己」の正体を見極めて「無我」へ

第四章 不生不滅の諸法
原意から探る法(ダルマ)の意味
ダルマはどこに保持されるのか
釈尊の成道と諸法の顕現
五蘊と十二因縁
諸法は空を特徴としている
舎利子の入門
ダルマ研究(アビダルマ)の活発化
アビダルマへの批判が生んだ大乗仏教
なぜ観自在菩薩と舎利子なのか
六つの「不」の真意
「ここ」とはどこか

第五章 空の中には何もない
ないものとはダルマ
『般若心経』にみるダルマの分類法
十二縁起のダルマをどう観るか
因果系列は無明に始まる
十二縁起という瞑想のプロセス
四諦説は「真理」とは無関係
「智もなく、得もなし」瞑想指南の完了

第六章 涅槃の境地
本段の主語は菩提薩タ
般若波羅蜜多によって
心を妨げるものもない
「超越」とは階段を昇り切っていること
「涅槃」の原意は覆いのない状態

第七章 般若のさとり
般若波羅蜜多に立脚して「さとる」
編纂された『般若心経』
羅什訳と玄奘訳
三世の諸仏
仏説の真意

第八章 祈りのマントラ
四種の賛辞
四つの修行階梯
効き目のある言葉
マントラについて
「掲諦、掲諦」にこめられた賛美

主要参考文献
あとがき

「真釈 般若心経」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 玄奘や羅什の漢訳をサンスクリット語原典と比較し、時に語句の原義まで考慮に入れ非常に緻密に解釈し素晴らしい。「法」=ダルマ、及び「咒]=マントラ(真言)などの解説が分かり易く腑に落ちた。空海の『般若心経秘鍵 玄奘や羅什の漢訳をサンスクリット語原典と比較し、時に語句の原義まで考慮に入れ非常に緻密に解釈し素晴らしい。「法」=ダルマ、及び「咒]=マントラ(真言)などの解説が分かり易く腑に落ちた。空海の『般若心経秘鍵』を引用し空海は修行の階梯と夫々の階梯のレベルに於ける成果を明らかにしようとしたとしているが、著者も四つの修行階梯を用いて理解すべきとしている。ハッとしたのは般若波羅蜜多は「知恵の完成」ではなく「知恵という完成」と読むべき事。釈尊がさとった「十二縁起」を般若心経の中でどう語られているか等々非常に興味深い。 …続きを読む
    書斎六尺
    2021年05月25日
    34人がナイス!しています
  • 般若心経とその内容は(うっすらと)誰もが知っているだろうけれど、原典であるサンスクリット語からの翻訳と綿密な解釈まではなかなか立ち入らないのでとても面白く読めました。仏道を歩む中で見えるもの。到達する場 般若心経とその内容は(うっすらと)誰もが知っているだろうけれど、原典であるサンスクリット語からの翻訳と綿密な解釈まではなかなか立ち入らないのでとても面白く読めました。仏道を歩む中で見えるもの。到達する場所。それは確固とした信念をもち仏道を歩んだ人間しか手に入れることができないのかもしれないけれど、どんなものなのか一瞬だけ開示してくれているかのようで。色即是空という四文字を読むことは簡単だけれど真に理解することは難しい。次は久々に正法眼蔵を読みます。 …続きを読む
    テツ
    2020年01月09日
    26人がナイス!しています
  • 再読。本書の特徴は、サンスクリット原典に立ち返り、一語一語丁寧に翻訳、解釈していること。その解釈は論理的で明快である。そして、般若心経は、徹頭徹尾瞑想の指南書であり、無明(幼児レベル、世間レベル)から 再読。本書の特徴は、サンスクリット原典に立ち返り、一語一語丁寧に翻訳、解釈していること。その解釈は論理的で明快である。そして、般若心経は、徹頭徹尾瞑想の指南書であり、無明(幼児レベル、世間レベル)から舎利子のいるフロア、観自在菩薩のいるフロア、そしてブッダのいる境地の4層(5層)のメタ構造になっていて、瞑想を深めるために秘鍵となるのが、般若波羅蜜多であるとしていること。フロアを上がるたびに、空が澄んでくる。わずか262文字の宇宙。 …続きを読む
    fishdeleuze
    2016年08月09日
    23人がナイス!しています

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