定本 物語消費論

定本 物語消費論

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
354
ISBN:
9784044191108
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定本 物語消費論

  • 著者 大塚 英志
  • カバーイラスト 西島 大介
  • カバーデザイン 大塚 ギチ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
354
ISBN:
9784044191108

大きな物語の終焉と自ら作者になる時代を予見した幻の書、復活!!

'80年代の終わり、子供たちはなぜビックリマンシールや都市伝説に熱狂したのか?「大きな物語」の終焉と、ネット上で誰もが作者になる現代を予見した幻の消費社会論。新たに「都市伝説論」を加える。 '80年代の終わり、子供たちはなぜビックリマンシールや都市伝説に熱狂したのか?「大きな物語」の終焉と、ネット上で誰もが作者になる現代を予見した幻の消費社会論。新たに「都市伝説論」を加える。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「定本 物語消費論」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 1989年の本に補講をつけた文庫(2001)。著者の物語消費論を参考にした東浩紀は、データベース消費論を生み出すことになる。ビックリマンチョコなどを例に、設定やドラマの断片を見せ、ユーザーにその背後の物語を想像 1989年の本に補講をつけた文庫(2001)。著者の物語消費論を参考にした東浩紀は、データベース消費論を生み出すことになる。ビックリマンチョコなどを例に、設定やドラマの断片を見せ、ユーザーにその背後の物語を想像させるスタイルの作品を解説。80年代当時の文化の事象を考察していく。正直、古く感じるのだが、今から見ると常識に思える部分がある。またあとがきに著者が絶版予定のこの本を再販した理由がある。80年代はまだ続いているという確信があるという。準古典、資料として。 …続きを読む
    harass
    2018年10月07日
    73人がナイス!しています
  • 原著は1989年。復刻版のこの文庫が2001年。今はさらにそれから15年も経っている。というのが信じられないほどである。何だかんだ言って、この社会は現在も80年代を引きずっているように見える。「噂」についても、 原著は1989年。復刻版のこの文庫が2001年。今はさらにそれから15年も経っている。というのが信じられないほどである。何だかんだ言って、この社会は現在も80年代を引きずっているように見える。「噂」についても、インターネットのおかげで、より浸透していると思えるし。それにしても「物語」というキーワードを媒介にして結びつく、宗教とビックリマンとの類似に対する指摘は衝撃。 …続きを読む
    へくとぱすかる
    2016年11月21日
    46人がナイス!しています
  • いわゆるサーガ論で、著者は『スターウォーズ』をよく例に出す。ゲームマスターが〈物語世界〉の枠組みを作って、個々の作品は別の作家が作成する。ゲームマスターからみれば、別の作家は物語の消費者だ。二次創作や いわゆるサーガ論で、著者は『スターウォーズ』をよく例に出す。ゲームマスターが〈物語世界〉の枠組みを作って、個々の作品は別の作家が作成する。ゲームマスターからみれば、別の作家は物語の消費者だ。二次創作やデータベース消費、スピンアウトものなど、現在では当然のように行われていて、当時は無限にあるようにみえた物語論の参照枠をつくった。本書はビックリマンによる説明を前面に出している。シールがおまけに付いているチョコレートの製品を、子供たちがおまけのシールの方に熱狂してチョコレートを食べないで捨ててしまう否定的に報道 …続きを読む
    ころこ
    2023年03月27日
    35人がナイス!しています

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