定本 言語にとって美とはなにかII

定本 言語にとって美とはなにかII

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784041501078
label

定本 言語にとって美とはなにかII

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784041501078

吉本隆明思想の根幹を読む!

『定本言語にとって美とはなにか I 』に続き、第V章「構成論」、第VI章「内容と形式」、第VII章「立場」の各章で、言語、文学、芸術とはなにかを考察。引用される作品は、記紀万葉から折口信夫、ヘーゲル、サルトルにまで及び、そのジャンルは詩、物語文学、劇、俗謡を横断する。日本文学の表現としての通史であり、戯曲の成り立ちを、能・狂言を通じて丁寧に展開した画期的論考でもある。
解説・芹沢俊介
『定本言語にとって美とはなにか I 』に続き、第V章「構成論」、第VI章「内容と形式」、第VII章「立場」の各章で、言語、文学、芸術とはなにかを考察。引用される作品は、記紀万葉から折口信夫、ヘーゲル、サルトルにまで及び、そのジャンルは詩、物語文学、劇、俗謡を横断する。日本文学の表現としての通史であり、戯曲の成り立ちを、能・狂言を通じて丁寧に展開した画期的論考でもある。
解説・芹沢俊介

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第5章 構成論

第1部 詩
1 前提
2 発生論の前提
3 発生の機構
4 詩の発生
5 古代歌謡の原型

第2部 物語
1 問題の所在
2 物語の位相
3 成立の外因
4 折口説
5 物語のなかの歌
6 説話系
7 歌物語系
8 日記文学の性格
9 『源氏物語』の意味
10 構成

第3部 劇

第1篇 成立論
1 劇的言語帯
2 舞台・俳優・道具・観客
3 劇的言語の成立
4 劇的本質
5 劇の原型
6 劇の構成

第2篇 展開論
1 「粋」と「侠」の位相
2 劇の思想
3 構成の思想(1)
4 構成の思想(2)
5 展開の特質

第6章 内容と形式
1 芸術の内容と形式
2 文学の内容と形式
3 註
4 形式主義論争

第7章 立場

第1部 言語的展開(1)
1 言語の現代性
2 自己表出の構造
3 文学の価値(2)

第2部 言語的展開(2)
1 文学の価値(2)
2 理論の空間
3 記号と像

文庫版あとがき

索引

同じシリーズの作品

「定本 言語にとって美とはなにかII」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著作者・吉本氏による独自の文学論を展開した作品。前作のなかで言語とは”自己表出”と”指示表出”に分類している。難解ではあるが、自己表出とはある対象に対して意識の動きを表したものであり、指示表出とは対象に対 著作者・吉本氏による独自の文学論を展開した作品。前作のなかで言語とは”自己表出”と”指示表出”に分類している。難解ではあるが、自己表出とはある対象に対して意識の動きを表したものであり、指示表出とは対象に対して何らかの指示をを与えようとする動きを表しているのだと思う。これらを核(自己表出性を縦軸に指示表出性を横軸として表す)として、この2つが織りなす軌跡が言語構成であり、織りなす軌跡の美しさ(バランスが取れていること)が”言語にとっての美としている。 …続きを読む
    ヴェルナーの日記
    2018年04月18日
    192人がナイス!しています
  • 「だと言っていい」という文の頻発が特徴的。劇に関する議論で、ブレヒトらをディスっているわけですが、そこに「本質的な」批判があるとはとても思えないんだよな。曖昧な言葉遣いと明確な罵倒。この嫌らしい組み合 「だと言っていい」という文の頻発が特徴的。劇に関する議論で、ブレヒトらをディスっているわけですが、そこに「本質的な」批判があるとはとても思えないんだよな。曖昧な言葉遣いと明確な罵倒。この嫌らしい組み合わせが何故多くの日本人を魅了したのか、結局よくわからない。 …続きを読む
    しゅん
    2020年03月24日
    13人がナイス!しています
  • ようやく読み終えた本書。あまりに難解で、まさに「文章との格闘」といった感じだった。文学の起源はとても興味深く読めた。改めて吉本の言語観を噛みしめてみる中で、ソシュールとの関係性や、親鸞との共通点につい ようやく読み終えた本書。あまりに難解で、まさに「文章との格闘」といった感じだった。文学の起源はとても興味深く読めた。改めて吉本の言語観を噛みしめてみる中で、ソシュールとの関係性や、親鸞との共通点について考えを整理することができた。やはり、吉本隆明は、人間の主体の復権をつよく願った思想家だったのだろう。そして、親鸞と吉本の言語観には、きっと共通点がある。いずれ吉本著『最後の親鸞』も読んで、吉本の親鸞論にも触れたいと思った。 …続きを読む
    ken
    2021年05月26日
    6人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品