13

13

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2002年01月25日
判型:
文庫判
ページ数:
544
ISBN:
9784043636013
label

13

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2002年01月25日
判型:
文庫判
ページ数:
544
ISBN:
9784043636013

濃密で芳香、圧倒的な文章力。驚異のマジック・レアリズム小説!

左目だけが色弱の少年・響一は、幼い頃から驚異的な知能指数で、色彩の天才といわれる。進学をせず、ザイールに向かった響一が出逢ったのは、霊力の森、そして「黒いマリア」だった・・・。 左目だけが色弱の少年・響一は、幼い頃から驚異的な知能指数で、色彩の天才といわれる。進学をせず、ザイールに向かった響一が出逢ったのは、霊力の森、そして「黒いマリア」だった・・・。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「13」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 無駄に溢れかえった色彩に埋没した私に天使はみえない。人が森を作り森は色を生んだ。その中でただ息苦しいほど濃密な生の気配を感じる。生きるものと死した霊とが重なり合う世界で起こることが起こり、表に現れた現 無駄に溢れかえった色彩に埋没した私に天使はみえない。人が森を作り森は色を生んだ。その中でただ息苦しいほど濃密な生の気配を感じる。生きるものと死した霊とが重なり合う世界で起こることが起こり、表に現れた現象に人が、土地が、時勢が、見出だす勝手な奇蹟。人が求めた神の意思がそこにある。起こったことが起こったことに神の意思がない故のあやまちも。境界だらけのリアリティ、でもあらゆる生命の霊がいる世界が、境界なんて本当はなくてすぐそこに重なっていることを知ってしまったから。裂け目を作る、そこから原始の神の色を幻視する。 …続きを読む
    さっとる◎
    2019年01月25日
    45人がナイス!しています
  • これは傑作。古川日出男デビュー作。生命力に溢れ色が溢れ熱が溢れ、くらくらする。先が気になるのに物語の筋とかどうでもいい気もしてくる。色で、音で、言葉で、日常を超えた世界を叩きつけられる。活字と物語では これは傑作。古川日出男デビュー作。生命力に溢れ色が溢れ熱が溢れ、くらくらする。先が気になるのに物語の筋とかどうでもいい気もしてくる。色で、音で、言葉で、日常を超えた世界を叩きつけられる。活字と物語では表現しきれない領域を、活字と物語でしか表現できない小説というかたちに落としこむ。聴衆を意識しない、物語としてある物語。小説家古川日出男が極彩色で詰め込まれた作品、な気がする。物語世界でしか表現できないこと。それをそうと意識して作品を創り出す作家さん。リスペクトだな本気で。好き嫌いは分かれるんだろけど(笑) …続きを読む
    さっとる◎
    2016年08月05日
    45人がナイス!しています
  • 10/10。これがデビュー作か。凄いな。アフリカ的な土着と魔術性の中、人々の思惑や願望が生んだ偽りの神秘と聖性、それらが招いた悲劇を描く第一部。対照的にハリウッドの映画人が登場し都会的な雰囲気が漂う第二部 10/10。これがデビュー作か。凄いな。アフリカ的な土着と魔術性の中、人々の思惑や願望が生んだ偽りの神秘と聖性、それらが招いた悲劇を描く第一部。対照的にハリウッドの映画人が登場し都会的な雰囲気が漂う第二部は、しかし第一部で幻視されたヴィジョンを失わず、ラストにおいて顕現する原色と幻想への回帰が見事。この作品そのものが神話的。水平方向のみならず垂直方向へと多層的に物語を拡げる現在の作品のような巨大さはないが、空洞を母体とする姿勢はこの時から変わらず、独自のヴォイスも既に獲得している。古川日出男の誕生を見た。 …続きを読む
    メセニ
    2026年08月14日
    20人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品