アンネ・フランクの記憶

アンネ・フランクの記憶

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
248
ISBN:
9784048834179

アンネ・フランクの記憶

  • 著者 小川 洋子
  • 装丁 谷口 広樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年08月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
248
ISBN:
9784048834179

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「アンネ・フランクの記憶」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 小川さんが、この時期にアンネの軌跡を辿って本にしておいて下さった事に感謝したいです。 旅の目的を尋ねられた時に、アンネの名前やアウシュヴィッツの名前を出さなかった感性、その奥ゆかしさがあっての本になっ 小川さんが、この時期にアンネの軌跡を辿って本にしておいて下さった事に感謝したいです。 旅の目的を尋ねられた時に、アンネの名前やアウシュヴィッツの名前を出さなかった感性、その奥ゆかしさがあっての本になっていました。 読み終わって表紙を眺め、読んでいる時よりも心にグサッとくるものがありました。 ドイツ軍の几帳面さが、辛い。 自らの危険を顧みずにアンネ達を匿ったミープさんには、本当に感嘆しました。 そしてミープさん達女性陣を逃し、協力者として収容所に送られた男性陣。 ミープさんの本も読んでみたくなりました。 …続きを読む
    ぶんこ
    2015年02月27日
    54人がナイス!しています
  • 「アンネを語ろうとすれば、当然ナチス・ドイツや人種差別問題やホロコーストについて考えなければならないだろう。けれどわたしが本当に知りたいのは、一人の人間が死ぬ、殺される、ということについてだ。歴史や国 「アンネを語ろうとすれば、当然ナチス・ドイツや人種差別問題やホロコーストについて考えなければならないだろう。けれどわたしが本当に知りたいのは、一人の人間が死ぬ、殺される、ということについてだ。歴史や国家や民族を通してではなく、一人の人間を通して真実が見たいのだ。」作家小川洋子が、アンネの生きた軌跡を訪ねる旅に出る。アンネの成長が目に浮かび、心が痛み、虐殺の残酷さが胸にしみる。また、支援者ミープさんの毅然とした姿勢に、心打たれた。「人間として当然のことをしただけです」と繰り返す彼女を心から尊敬する。 …続きを読む
    ほりん
    2017年08月09日
    39人がナイス!しています
  • アンネの日記は小川さんの作家としての原点だと言う。ナチスに人生を奪われた悲劇の少女。大半のイメージと異なり、小川さんは、感受性豊かな文章から想像される魅力的な少女としてアンネを見つめる。幼なじみを訪問 アンネの日記は小川さんの作家としての原点だと言う。ナチスに人生を奪われた悲劇の少女。大半のイメージと異なり、小川さんは、感受性豊かな文章から想像される魅力的な少女としてアンネを見つめる。幼なじみを訪問するみたいな気持ちで、隠れ家→アウシュビッツと、アンネの軌跡をたどる旅。ミープさんやアンネの友人と対談、アンネの足が踏んだ石畳を踏み、同じ空気を吸い、日記が買われた店を訪ね…読んでるうちに次第に過去と現在が合わさっていく不思議。偶像化されていない生身のアンネ、編集無しの「アンネの日記」を読んでみたくなった …続きを読む
    かさお
    2022年08月13日
    31人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品