平家物語(下)

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1959年08月28日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784044007027
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平家物語(下)

  • 著者 佐藤 謙三
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1959年08月28日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784044007027
この物語を一貫して流れる仏教的無常観は、琵琶法師の語る音楽性豊かな名文によって伝えられ、多くの人々の心を打ちつづけてきた。一方で源平の争いは、それまで朝廷の政のもとで生きてきた日本人が、全国的に繰り広げられた武士の合戦により、否が応でも国政の変化を肌で感じ、国民としての自覚を促される出来事であった。下巻では巻八から最終の平家灌頂の巻までを収載。付録として小秘事大秘事、索引を収めた。全2冊。 この物語を一貫して流れる仏教的無常観は、琵琶法師の語る音楽性豊かな名文によって伝えられ、多くの人々の心を打ちつづけてきた。一方で源平の争いは、それまで朝廷の政のもとで生きてきた日本人が、全国的に繰り広げられた武士の合戦により、否が応でも国政の変化を肌で感じ、国民としての自覚を促される出来事であった。下巻では巻八から最終の平家灌頂の巻までを収載。付録として小秘事大秘事、索引を収めた。全2冊。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

巻第八~第十二

付録
祕事
小祕事
 祇園精舎
 延喜聖代
大祕事
 宗論
 劒の卷
 鏡の卷

後記
索引

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「平家物語(下)」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 読了。栄華を極めた平氏が没落していく一方、彼らを追い詰めた義仲も義経もまた同様の運命を辿る。仏教的無常観の物語と紹介されることがよく分かった。しかし、この時代の人たちはよく啼き、よく詠み、出家する。中 読了。栄華を極めた平氏が没落していく一方、彼らを追い詰めた義仲も義経もまた同様の運命を辿る。仏教的無常観の物語と紹介されることがよく分かった。しかし、この時代の人たちはよく啼き、よく詠み、出家する。中世の価値観、生死感を理解するのには格好の物語だった。繰り返して読みたい。 …続きを読む
    ukmsblue
    2020年09月27日
    4人がナイス!しています
  • 絶対的に中心に位置する清盛に登場人物が関わっていく主人公が清盛なのが明白な前半と比べて、清盛が死んで平家が源氏と対立構造になる後半は、それぞれの陣の登場人物にオムニバス的にスポットライトのあたる群像劇 絶対的に中心に位置する清盛に登場人物が関わっていく主人公が清盛なのが明白な前半と比べて、清盛が死んで平家が源氏と対立構造になる後半は、それぞれの陣の登場人物にオムニバス的にスポットライトのあたる群像劇になる点が異なる。継ぎ起きる出来事が仏教的因果律で脚色される点は引き続いており、個々人の愛別離苦が集合して巨大な仏教的感動を生むように編集されているのが後半の文学上の売りと思われる。この物語のまとまったのが平家が滅び源氏も北条に滅ぼされた後鳥羽の頃と思って読むと、より一層のあはれを覚える。 …続きを読む
    ヤベ
    2022年12月27日
    2人がナイス!しています
  • 下巻ともなると古文の文体にも慣れてくる上、「敦盛最期の事」「那須与一の事」など馴染みのある章が多くとっつきやすい。もっとも、語り継がれた『物語』という性格のためでもあるだろう。また、物語も後半となり、 下巻ともなると古文の文体にも慣れてくる上、「敦盛最期の事」「那須与一の事」など馴染みのある章が多くとっつきやすい。もっとも、語り継がれた『物語』という性格のためでもあるだろう。また、物語も後半となり、相次ぐ合戦や平家の人々の自殺など人の死が濃厚に現れてくる。その境遇に置かれた登場人物の様々な思いが、映像が生々しく眼に浮かぶようにドラマチックに表現されており、時には笑いを誘い、時には涙を禁じ得ない。是非、このシリアスで感情的で滑稽で悲壮感の漂う物語を完成度の高い映像にして欲しい。 …続きを読む
    ナカオカ マコト
    2017年02月19日
    1人がナイス!しています

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