売国奴の持参金

売国奴の持参金

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1993年01月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784042537144
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売国奴の持参金

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1993年01月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784042537144

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「売国奴の持参金」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 構造は極めてシンプルで、アメリカへ亡命したロシア人が本物か、偽亡命か?印象で言えば犯罪のアリバイ崩しに似ている。徹頭徹尾本物と疑う余地がないロシア人の言動を披歴したのち、最終的にはその堅牢に見えた嘘が 構造は極めてシンプルで、アメリカへ亡命したロシア人が本物か、偽亡命か?印象で言えば犯罪のアリバイ崩しに似ている。徹頭徹尾本物と疑う余地がないロシア人の言動を披歴したのち、最終的にはその堅牢に見えた嘘が主人公によって暴かれる。それにしてもこの中に詰め込まれたスパイの世界の蘊蓄たるや、よくもこのページ数に盛り込めたものだと感服するばかり。本著の真骨頂は、裏情報の膨大さなのかも知れないが、僕にとってはその蘊蓄の挿入により読書ペースを乱され、かえって乗り切れなかった感がある。ただ、優れた作品である事は間違いない。 …続きを読む
    みも
    2023年10月04日
    71人がナイス!しています
  • “DECEIVER”(騙し屋)シリーズの第2弾。タイトルの『売国奴の持参金』の原名は、“The Price of the Bride"。そのまま訳せば、『花嫁の持参金』という意味になるが、やはり、ここ第1作と同様に俗語で、『花嫁』とは “DECEIVER”(騙し屋)シリーズの第2弾。タイトルの『売国奴の持参金』の原名は、“The Price of the Bride"。そのまま訳せば、『花嫁の持参金』という意味になるが、やはり、ここ第1作と同様に俗語で、『花嫁』とは、『裏切りスパイ』のことで、その『持参金』とは、敵側の情報のこと。東西冷戦時代のイギリスの敵側といえば、ソビエト連邦のこと。ようするに『裏切りスパイの持参金(敵側情報)』ということになるが、『裏切りスパイ』は、自国を売った『卑劣な奴』だから、『売国奴』と名づけたのであろう。 …続きを読む
    ヴェルナーの日記
    2015年10月18日
    52人がナイス!しています
  • 冷戦終結によりその役目を終えざるをえなかったスパイたちへの鎮魂歌、マクレディシリーズ二作目。 CIAロンドン支局に一本の電話が入る。相手はロシア人。KGB大佐を名乗り米国への亡命を希望する。大佐が亡命と引き 冷戦終結によりその役目を終えざるをえなかったスパイたちへの鎮魂歌、マクレディシリーズ二作目。 CIAロンドン支局に一本の電話が入る。相手はロシア人。KGB大佐を名乗り米国への亡命を希望する。大佐が亡命と引き換えに差出す持参金(機密情報)に歓喜するアメリカ。ロンドンをカゴ抜けされたことに不信感を抱くイギリス。そしてまたもう一人のロシア人・・。スパイ小説独特の緊張感も味わえますが、亡命の真偽に悩むCIA局員の懊悩を描くことで、二作目でもリアルなスパイの姿を浮き彫りにしています。このシリーズ当たり!★4.5 …続きを読む
    ひねもすのたり
    2020年07月11日
    11人がナイス!しています

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