騙し屋

騙し屋

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1992年12月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784042537137
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騙し屋

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1992年12月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784042537137

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「騙し屋」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 時は旧ソ連にゴルバチョフが登場し、ペレストロイカへと向かう大きな分岐点。従来のスパイ小説も時代の趨勢に流され、時代に取り残され、時代の遺物にならない為の転換を求められた時代。作品を純粋に評価出来得るの 時は旧ソ連にゴルバチョフが登場し、ペレストロイカへと向かう大きな分岐点。従来のスパイ小説も時代の趨勢に流され、時代に取り残され、時代の遺物にならない為の転換を求められた時代。作品を純粋に評価出来得るのはソ連が解体した現代であればこそかも知れない。スリリングでヒリヒリする感覚は、尖端が尖った細い針で終始チクチクと突き刺されているようだ。冷厳な組織の対極にある主人公の温情。そのぬくもりの深さゆえに、守り切れなかった部下への哀惜が際立ち涙を誘う。このページ数で登場人物の人間性を端的に見せてくれるその筆力は見事。 …続きを読む
    みも
    2023年09月26日
    71人がナイス!しています
  • マクレディ・シリーズの第1作目“THE DECEIVER”『騙し屋』。作品は東西冷戦が終了しイギリスの諜報活動も変化する。冷戦時代、第1戦で活躍してきたマクレディの処遇について上層部からの審問を受けることに。そこで彼 マクレディ・シリーズの第1作目“THE DECEIVER”『騙し屋』。作品は東西冷戦が終了しイギリスの諜報活動も変化する。冷戦時代、第1戦で活躍してきたマクレディの処遇について上層部からの審問を受けることに。そこで彼の今までの活躍を回想するというスタイルで物語が進む。本書の副題は“Pride and Extreme Prejudice”直訳すると『誇りと最大の偏見』になってしまうが“Extreme Prejudice”は、俗語で『人殺し』とか、『暗殺』という意味をもつ。よって『暗殺者の誇り』とすべきか? …続きを読む
    ヴェルナーの日記
    2015年04月21日
    55人がナイス!しています
  • 1989年11月ベルリンの壁崩壊・・大ニュースでしたが、同時にデューク東郷の失業を危惧した『ゴルゴ13』の熱心な読者は私だけではないはずです。 冷戦構造の上に成立していた国際謀略モノ。いわゆるスパイを主人公と 1989年11月ベルリンの壁崩壊・・大ニュースでしたが、同時にデューク東郷の失業を危惧した『ゴルゴ13』の熱心な読者は私だけではないはずです。 冷戦構造の上に成立していた国際謀略モノ。いわゆるスパイを主人公とした映画や小説は大きな変革を求められました。当時その中心にいたフォーサイスも例外ではなく、最後のスパイ小説として手掛けたのが本作をはじめとしたマクレディシリーズ。 KGBやら東独の秘密警察とか命がけ国境超などがとにかく懐かしく面白い。 光学大手のカール・ツァイス。冷戦中は東独だったんですね・・★4 …続きを読む
    ひねもすのたり
    2020年06月14日
    12人がナイス!しています

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