妖術記

妖術記

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年08月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041965016
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妖術記

  • 著者 河野 多恵子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年08月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
208
ISBN:
9784041965016

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「妖術記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 突然意のままに人を操って殺せる能力に目覚めた"わたし"の、悪へ傾倒していく様が愉しい。悪と言っても、派手なものではなく、"力"を存分に使うために生活はむしろ質素らしい。前半の、小説家志望だが書く時間が取れ 突然意のままに人を操って殺せる能力に目覚めた"わたし"の、悪へ傾倒していく様が愉しい。悪と言っても、派手なものではなく、"力"を存分に使うために生活はむしろ質素らしい。前半の、小説家志望だが書く時間が取れないため仕事をやめ、父の遺産の掛軸を売り働かずに生きていく金を作る顛末が面白い。あと、"わたし"が新聞配達の中年女性を揶揄う少年をいきなりビンタする場面があって、読んでて妙に高揚してしまい、何だか自分の密かな願望を言い当てられた気がして、変な汗が出た。(同じく職なしアラサー独身女としてはネ…。) …続きを読む
    ふるい
    2022年01月05日
    11人がナイス!しています
  • 想像していたよりおもしろくなかったのは、背表紙の文章と奥泉光の解説を先に読んでしまい、ピカレスク・ロマンみたようなもんかという、漠然とした先入見を抱いてしまった所為かもしれない。内容云々よりも、明瞭さ 想像していたよりおもしろくなかったのは、背表紙の文章と奥泉光の解説を先に読んでしまい、ピカレスク・ロマンみたようなもんかという、漠然とした先入見を抱いてしまった所為かもしれない。内容云々よりも、明瞭さをまるで欠いた文章のほうが、怖いといえば怖い。それにしても、河野多恵子×角川ホラー文庫という発想はなかった。 …続きを読む
    三柴ゆよし
    2010年07月03日
    2人がナイス!しています
  • 妖しい力を持った主人公。力の使用に対して逡巡がないところが怖い。悪意が明瞭な形を持たず、主人公の行動の中に当たり前のように立ち現れる。ターゲットを定めたときの用意周到さ、独特なぬらりひょん的文体が不気 妖しい力を持った主人公。力の使用に対して逡巡がないところが怖い。悪意が明瞭な形を持たず、主人公の行動の中に当たり前のように立ち現れる。ターゲットを定めたときの用意周到さ、独特なぬらりひょん的文体が不気味。 …続きを読む
    タリコ
    2009年03月29日
    1人がナイス!しています

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