遠き落日(下)

1980年 第14回 吉川英治賞

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1982年09月14日
判型:
文庫判
ページ数:
336
ISBN:
9784041307151
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1980年 第14回 吉川英治賞

遠き落日(下)

  • 著者 渡辺 淳一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1982年09月14日
判型:
文庫判
ページ数:
336
ISBN:
9784041307151
猪苗代湖畔の貧農の家に生まれ、苦難の中上京、医学の階段を登りアメリカへ。異境での超人的な研究と活躍、野口英世の劇的な生涯と医学と人間性を鋭く描破した、吉川英治賞受賞。 猪苗代湖畔の貧農の家に生まれ、苦難の中上京、医学の階段を登りアメリカへ。異境での超人的な研究と活躍、野口英世の劇的な生涯と医学と人間性を鋭く描破した、吉川英治賞受賞。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「遠き落日(下)」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 吉川英治文学賞受賞作だったんですね。アメリカである程度の成功を収めた野口英世は、デンマークへ留学するところから下巻が始まる。終わりは、アフリカのアクラで黄熱病で亡くなるところまで描かれている。上巻が活 吉川英治文学賞受賞作だったんですね。アメリカである程度の成功を収めた野口英世は、デンマークへ留学するところから下巻が始まる。終わりは、アフリカのアクラで黄熱病で亡くなるところまで描かれている。上巻が活躍して上昇していくのなら下巻は自らの研究が暗礁に乗り上げ、まさに落日をみるような物語になっていった。上下巻読んでみたけど、凄い細菌学者であることはわかるが、結果を出した研究が梅毒のスピロヘーターの研究だけのような気がして、なんとなく納得いかなかった。 …続きを読む
    Kau
    2024年11月29日
    20人がナイス!しています
  • 野口英世のデンマーク留学からアフリカで亡くなるまで。下巻の内容は、ほぼ子供向けの伝記では描かれていない。驚異的な働き方で数々の研究をしてきた英世だが、だんだん研究の進み方や成果に影が現れ始める。そんな 野口英世のデンマーク留学からアフリカで亡くなるまで。下巻の内容は、ほぼ子供向けの伝記では描かれていない。驚異的な働き方で数々の研究をしてきた英世だが、だんだん研究の進み方や成果に影が現れ始める。そんな中故郷への凱旋。アメリカでは高給取りになったが、生家は貧窮したままだった。母シカの有名な手紙も登場する。英世の研究内容についても分かりやすく記載されており理解しやすい。医師である著者ならではの評伝小説だと思う。 …続きを読む
    てん06
    2025年11月09日
    15人がナイス!しています
  • 野口英世の米国での仕事はかつて最高の評価を受けノーベル賞候補にもなった。しかしその後の検証でその業績は殆どが誤りである事が判明している。国威発揚のために「日本が世界に誇れる英雄」が求められた時代、伝記 野口英世の米国での仕事はかつて最高の評価を受けノーベル賞候補にもなった。しかしその後の検証でその業績は殆どが誤りである事が判明している。国威発揚のために「日本が世界に誇れる英雄」が求められた時代、伝記作家により彼の人生は過大評価された。今や多くの人が野口の人物像の二面性を知っているかも知れない。それでも学歴や障害を乗り越えて海を渡り、最後に自らの研究の犠牲になってゆく姿に大きな尊敬の念を抱かずにはいられない。5月21日は野口英世の命日。合掌。 …続きを読む
    すこにゃん
    2013年05月11日
    10人がナイス!しています

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