掲載開始日 2019年05月16日
知花くらら 処女歌集『はじまりは、恋』6月28日(金)刊行!
モデル・女優としても活躍し、国際貢献活動も行う知花くららが、女性として新たな一面を開花させた処女歌集『はじまりは、恋』(角川書店)を6月28日(金)に刊行いたします。
知花くららは、2013年ごろから、「恋」「家族」「社会問題」「故郷・沖縄」など……多彩な経験から生まれた歌を詠み続けてきました。2017年には「角川短歌賞」佳作を受賞。赤裸々に「恋」を詠う姿は、与謝野晶子の再来を思わせます。
知花くららは、2013年ごろから、「恋」「家族」「社会問題」「故郷・沖縄」など……多彩な経験から生まれた歌を詠み続けてきました。2017年には「角川短歌賞」佳作を受賞。赤裸々に「恋」を詠う姿は、与謝野晶子の再来を思わせます。
【歌集情報】
書名:はじまりは、恋
撮影:篠山紀信
定価:1600円+税
発売予定日:2019年6月28日(金)
仕様:四六判/192頁予定
発行:角川文化振興財団
発売:株式会社KADOKAWA
あの晩のあなたの匂ひのするシーツ洗へずにゐる夜10時
この世界で波は計算できないとふ言つてやりたいあなたもよつて
包丁でしやばらしやばらと削がれゆくあなたが触れた背中の鱗
シュガーローフの丘にはビルが建ち並ぶ傷あとおほふかさぶたのごとく
こめかみに刺さる視線 錆びたねぢをばらまいたやうな難民キャンプ
ちかごろは子どもみたいに笑ふねとビールを飲みほすゆふぐれの母
【知花くらら コメント】
今振り返ると、20代は「ミス・ユニバース」というイメージに自分をはめ込んでいました。その頃、摂食障害になってしまい、世間のイメージと等身大の自分とのギャップを受け入れざるをえなくなり、自分らしさとは何かを考え始めました。
30代になると、やれることが増えて自信もついてきて。そんな時期に短歌に出会いました。
短歌を始めたばかりの頃から、「これを世に出して大丈夫なの?」と永田和宏先生などから言われるような歌を詠んでいて。自分から自然に出てくる表現が、湿度が高めなんです。「作者の声で濡れる文学」は短歌以外にはないと思っています。
この歌集には、今まで出したことのないくらい、裸で等身大の自分がいます。
【プロフィール】
知花くらら(ちばな・くらら)
1982年3月27日生まれ。沖縄県出身。2006年ミス・ユニバース世界大会で準グランプリを獲得。
多数の女性ファッション誌でモデルを務めるほか、TV・ラジオ・CMに出演。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で女優デビュー。
2007年から始めた国連WFP(国連世界食糧計画)の活動は今年12年目を迎える。
現在も国連WFP日本大使としてアフリカやアジアなど食糧難の地域への現地視察を行い、
日本国内で積極的に現地の声を伝える活動を行っている。
2013年に独学で短歌を始め、2017年には「ナイルパーチの鱗」で第63回角川短歌賞佳作を受賞。
2018年には永田和宏氏との共著「あなたと短歌」を刊行。現在も雑誌や新聞で短歌エッセイを連載中。
知花くらら 刊行記念イベントも決定!
『はじまりは、恋』の刊行を記念したイベントの実施が決定しました。
6月下旬、都内書店にて実施予定です。詳細は追って発表いたします。
【お問い合わせ先】
公益財団法人 角川文化振興財団『短歌』編集部
〒102-0071東京都千代田区富士見1‐12‐15
TEL. 03(5215)7821 / FAX. 03(5215)7822
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