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掲載開始日 2018年07月10日

漫画家・南Q太が『不在』を描く。さらに、著者・彩瀬まるとのスペシャル対談実現!



この度、株式会社KADOKAWAが6月29日(金)に発売した長篇小説『不在』著者・彩瀬まるさんと、漫画家である主人公にちなみ、著者が長年愛読していた南Q太さんとの対談が実現。書籍PR誌「本の旅人」2018年7月号(6月27日発行)および文芸情報サイト「カドブン」(https://kadobun.jp/talks/73/31dd260f)にて発表いたしました。
さらに、南Q太さんには、書店に飾るパネル用として、登場人物のイラストを描き下ろしていただきました(一部書店にてご覧いただけます)。
『不在』は、読書コミュニティサイト「読書メーター」の“読みたい本ランキング”単行本部門で第1位を獲得した話題の作品です。
※1「読書メーター」集計期間:週間1位(6月28日~7月4日)日間1位(7月5日)



南Q太さんの大ファンという彩瀬まるさん。新作『不在』の主人公・明日香の職業を漫画家にした理由は?
対談の冒頭を少しお届けします。

彩瀬:私、中学生くらいから南さんの漫画を読みこんでいたんです。『こどものあそび』とか『クールパイン』とか、クラスの子みんなで読んでいました。「イケてる青春送っているなあ」と思いながら。
南:わあ、そうなんですか。私もイケてる人たちのことは分からないので、無理やり背伸びして描いていたんですよ。
彩瀬:私にとって可愛い子といえば南さんの描く女の子で、『こどものあそび』に出てくるバーのチーママのシホちゃんのまつ毛がバサッとなった横顔をずっと憶えていました。特にけだるい感じの美人の子がすごく好きです。
南:ありがとうございます。彩瀬さんの新刊の『不在』は漫画家が主人公ですね。
彩瀬:お話を作る人を主人公にしようと思った時、小説家だと自分に近すぎる気がして。「これは作者自身の話じゃないか」と思われていい話とそうでない話があって、これはそうでないほうかなと思いました。漫画家さんにすれば、お話を作る人の話にもなるし、アシスタントの子も登場させられるなと思って。
南:ああ、小説家にはアシスタントはいないけれど、漫画家にはいますからね。

この続きは、「本の旅人」や「カドブン」でお楽しみください!
★対談 取材・文/瀧井朝世、撮影/ホンゴユウジ

これは自分の話かもしれない。読めば読むほどグサグサと突き刺さる作品と話題の『不在』。
皆さんもどっぷりはまってみてはいかがでしょうか。

■プロフィール
彩瀬まる(あやせ まる)
1986年生まれ。2010年「花に眩む」で「女による女のためのR-18文学賞読者賞」を受賞しデビュー。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『神様のケーキを頬ばるまで』『桜の下で待っている』『朝が来るまでそばにいる』など。ノンフィクション作品として、東日本大震災に遭遇した時のことを描いた『暗い夜、星を数えて 3・11被災鉄道からの脱出』がある。2016年『やがて海へと届く』で第38回野間文芸新人賞候補。2017年『くちなし』で第158回直木三十五賞候補。

南Q太(みなみ きゅうた)
1969年島根県生まれ。92年「YOUNG HIP」掲載の連載「あそびにいこうよ」で漫画家として活動を開始。94年、週刊ヤングジャンプ新人賞に佳作入選。その後「FEELYOUNG」「Zipper」などの女性誌にも活躍の場を広げ、『さよならみどりちゃん』『クールパイン』『こどものあそび』『ひらけ駒!』など、著書多数。最新刊は『POP LIFE』。

■『不在』について




■あらすじ
気鋭の著者が問いかける、愛の不在。
愛なき世界の生き方を探る、野心的長篇小説。
長らく疎遠だった父が、死んだ。「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」。
医者であった父の不可解な遺言。娘で漫画家の明日香は戸惑いを覚えながらも洋館を受け継ぎ整理することを決めた。四半世紀ぶりに足を踏み入れた館には、自分の知らない父の痕跡がちりばめられていた。家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むに連れ、漫画の仕事がぎくしゃくし始め、恋人の冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。
そして奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて――。愛情のなくなった家族や恋人、その先にある関係性とは。
※本作は書き下ろしです。情報サイト https://www.kadokawa.co.jp/product/321606000527/

■書誌情報
発売日:2018年6月29日 ★電子書籍配信中
定価:本体1500円+税
体裁:四六判上製
頁数:256頁
装丁:アルビレオ
装画:加藤新作
発行:株式会社KADOKAWA

■「本の旅人」について
株式会社KADOKAWAが発行する書籍PR誌です。2018年7月号は、全国の書店およびKADOKAWAオフィシャルサイト(https://www.kadokawa.co.jp/product/321702001273/)で購入いただけます。
定価(税込):100円

■「カドブン」について
作家と読者の橋渡し役を担う文芸の編集者自らが、読者の皆様へ出来る限り近い距離で「物語」の面白さを伝え、読書の楽しみを伝えたいとの願いから生まれたメディアです。「物語」を愛するすべての人へ向けた、作家インタビューや書評、特集企画等のコンテンツを毎日(月曜~金曜)配信します。【公式サイト】https://kadobun.jp/