鈴木りつ短編集 考幻学入門

鈴木りつ短編集 考幻学入門

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

購入する
試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年08月19日
判型:
B6判
ページ数:
240
ISBN:
9784047385467
label

鈴木りつ短編集 考幻学入門

  • 著者 鈴木 りつ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年08月19日
判型:
B6判
ページ数:
240
ISBN:
9784047385467

ついに刊行。鈴木りつ初の作品集。現実と虚構の狭間を描く現代漫画。

青騎士で掲載した珠玉の短編が1冊に。
【全てが劣化する】中学1年の歴史の授業でときめきに射抜かれる少女の姿があった。授業が終わっても上の空。少女の意中の相手は緑でモサモサして巨大。3世紀後半から出現する偉い人が埋められる、そう「古墳」だ。そんな芹沢わらびに声をかけたのは、山本あさだった。進学したばかりでまだまだ不慣れな学校生活。古墳を縁に出会った二人はどんな友情を育んでいくのか。
【ネコマタ解釈の成立】公園でよく見かけるハチワレの猫。栄養状態が悪そうだし、心配。保護したほうがいいのかなぁと思っていたある日、人の姿になっていた。とりあえず保護してみたものの、医療費も食費も一人前にかかる。湧く出てくるファンタジーじゃ済まされないご事情にどう立ち向かうのか。
【供えろ!生贄ごはん】山深い森の中、おろち様に生贄として捧げられる少女。村に恵みをもたらす大いなる存在に己を捧げることになる。その最期の瞬間に、少女は何を思うのか。例えばそれは、最後に食べた食事のことだったりするのではないか。これは、そんなあったかもしれない生贄と美味しいごはんのお話。
【タンカ・タタンカ】ある日、仕事帰りの電車内でスマホに届いたメッセージ。そこには「まにまに」という見知らぬ人物から短歌をやらないか、という唐突な誘いだった。まにまに曰く、SNSで使用している「ボラギ野」というハンドルネームに彼女の言語感覚に感銘を受けたのがきっかけだという。その場のノリで、なんとなく誘いを受けることにしたボラギ野。現代的な出会いから始まる、古風な言葉のやり取り。軽快なリズムとボキャブラリーで描かれるポエティックコメディです。
青騎士で掲載した珠玉の短編が1冊に。
【全てが劣化する】中学1年の歴史の授業でときめきに射抜かれる少女の姿があった。授業が終わっても上の空。少女の意中の相手は緑でモサモサして巨大。3世紀後半から出現する偉い人が埋められる、そう「古墳」だ。そんな芹沢わらびに声をかけたのは、山本あさだった。進学したばかりでまだまだ不慣れな学校生活。古墳を縁に出会った二人はどんな友情を育んでいくのか。
【ネコマタ解釈の成立】公園でよく見かけるハチワレの猫。栄養状態が悪そうだし、心配。保護したほうがいいのかなぁと思っていたある日、人の姿になっていた。とりあえず保護してみたものの、医療費も食費も一人前にかかる。湧く出てくるファンタジーじゃ済まされないご事情にどう立ち向かうのか。
【供えろ!生贄ごはん】山深い森の中、おろち様に生贄として捧げられる少女。村に恵みをもたらす大いなる存在に己を捧げることになる。その最期の瞬間に、少女は何を思うのか。例えばそれは、最後に食べた食事のことだったりするのではないか。これは、そんなあったかもしれない生贄と美味しいごはんのお話。
【タンカ・タタンカ】ある日、仕事帰りの電車内でスマホに届いたメッセージ。そこには「まにまに」という見知らぬ人物から短歌をやらないか、という唐突な誘いだった。まにまに曰く、SNSで使用している「ボラギ野」というハンドルネームに彼女の言語感覚に感銘を受けたのがきっかけだという。その場のノリで、なんとなく誘いを受けることにしたボラギ野。現代的な出会いから始まる、古風な言葉のやり取り。軽快なリズムとボキャブラリーで描かれるポエティックコメディです。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「鈴木りつ短編集 考幻学入門」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 神妙な雰囲気を纏った表紙が目を引く短編集。初期の作品を集めた1冊という事ではあるが、この「あとがき」の語り口からして、まるで未来から物語っているかのような奇妙な印象を受ける。遊び心なのか、この短編集が 神妙な雰囲気を纏った表紙が目を引く短編集。初期の作品を集めた1冊という事ではあるが、この「あとがき」の語り口からして、まるで未来から物語っているかのような奇妙な印象を受ける。遊び心なのか、この短編集が「初期作品集」と呼ばれるまでに大成しようという気概なのか、判断に困る。肝心の内容は、読みやすさと共に解釈の余地が残されており、不思議と時空を超えた夢想に共に耽りたくなってしまう。例えば中島敦の『木乃伊』では、パリスカスは木乃伊に過去の世の自分を見た。それに似た秀逸な幻視能力の片鱗をこの作者にも見た気がする。 …続きを読む
    s_s
    2025年08月31日
    6人がナイス!しています
  • 特に、友情の独占欲とそれが永続しない愚かさを描いた「全てが劣化する」と、家でした水泳少女と煙草を吸うお姉さんがドライブに行く「息継ぎの正しいタイミング」、叔父の遺品の水石を引き取る「叔父のいし」がよか 特に、友情の独占欲とそれが永続しない愚かさを描いた「全てが劣化する」と、家でした水泳少女と煙草を吸うお姉さんがドライブに行く「息継ぎの正しいタイミング」、叔父の遺品の水石を引き取る「叔父のいし」がよかったですね。 …続きを読む
    よいおいこらしょ
    2025年10月07日
    5人がナイス!しています
  • 『息継ぎの正しいタイミング』が良かったな。読み終わると割と内容そのままのタイトルを命名する作家なのだとわかるが、息継ぎ〜は特にイイ感じにハマっていたなと。各短編の後にその作品についてのライナーノーツ的 『息継ぎの正しいタイミング』が良かったな。読み終わると割と内容そのままのタイトルを命名する作家なのだとわかるが、息継ぎ〜は特にイイ感じにハマっていたなと。各短編の後にその作品についてのライナーノーツ的なテキストが挟まれるのも拗らせ感があって良い。初の作品集なんてそれぐらい肩肘が張っていても許されるだろう。 …続きを読む
    コリエル
    2025年08月21日
    5人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品