真珠湾収容所の捕虜たち 情報将校の見た日本軍と敗戦日本

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年08月10日
判型:
新書判
ページ数:
408
ISBN:
9784040825540
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真珠湾収容所の捕虜たち 情報将校の見た日本軍と敗戦日本

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年08月10日
判型:
新書判
ページ数:
408
ISBN:
9784040825540

捕虜収容所に、べらんめえ口調で日本人捕虜の度肝をぬいた海軍将校がいた。

北海道・小樽に宣教師一家の子として生まれ、日本人に親しみながら育ったオーテス・ケーリ。アメリカの海軍日本語学校でドナルド・キーンらとともに学んだ彼は、太平洋戦争開戦後、情報将校としてホノルル日本人捕虜収容所に派遣され所長となる。そこには、太平洋の諸島で捕虜となった日本兵たちが収容されていた。徹底した軍事教育によって心を閉ざし敗戦や懐柔に抗う日本兵捕虜たちであったが、ケーリの話すべらんめえ調の流暢な日本語で捕虜たちと対話を重ねるうち、ぽつりぽつりと、彼に心を許す日本兵が現われ始める。やがて捕虜たちは「敗戦を受け入れることでこれ以上日本の民を傷つけるまい」という思いと、人間として生きることに対する自発性を取り戻し、敗戦の状況を本土に伝えるための喧伝新聞やポツダム宣言の和訳ビラの協働制作へと至った。戦後、ケーリは占領軍として高松宮への提言を行うなど、民主化にむけて尽力し、同志社大学アーモスト館の館長として若者たちの教育にも携わる。日本に親しみをもって育った米兵の視点から、敗戦と戦後の日本を眼差したルポルタージュ、待望の復刊。新書版解説・佐藤卓己 北海道・小樽に宣教師一家の子として生まれ、日本人に親しみながら育ったオーテス・ケーリ。アメリカの海軍日本語学校でドナルド・キーンらとともに学んだ彼は、太平洋戦争開戦後、情報将校としてホノルル日本人捕虜収容所に派遣され所長となる。そこには、太平洋の諸島で捕虜となった日本兵たちが収容されていた。徹底した軍事教育によって心を閉ざし敗戦や懐柔に抗う日本兵捕虜たちであったが、ケーリの話すべらんめえ調の流暢な日本語で捕虜たちと対話を重ねるうち、ぽつりぽつりと、彼に心を許す日本兵が現われ始める。やがて捕虜たちは「敗戦を受け入れることでこれ以上日本の民を傷つけるまい」という思いと、人間として生きることに対する自発性を取り戻し、敗戦の状況を本土に伝えるための喧伝新聞やポツダム宣言の和訳ビラの協働制作へと至った。戦後、ケーリは占領軍として高松宮への提言を行うなど、民主化にむけて尽力し、同志社大学アーモスト館の館長として若者たちの教育にも携わる。日本に親しみをもって育った米兵の視点から、敗戦と戦後の日本を眼差したルポルタージュ、待望の復刊。新書版解説・佐藤卓己

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

もくじ

序文

第一部 戦争 
学徒兵
“ズーズー湖畔の宿”
緑の島サイパン
無国籍者の群
蔓草の芽
鉄柵の唄
地獄島から来た男
真珠湾のほとり

第二部 日本進駐 
”マッカーサーに頼め” 
大っきなニコニコ顔
そうねぇー
破れスリッパ
再び真珠湾軍港
若者帰る

第三部 日本の若い者 
あの道再び 
漫画教育 
パリパリ会 
氷割り
女の「若い者」

あとがき
解説ーー 「戦前回帰」への警鐘 (前澤 猛) 
新書版解説  (佐藤卓己)

「真珠湾収容所の捕虜たち 情報将校の見た日本軍と敗戦日本」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館本。最近出た本なのに、めちゃくちゃ古い話、と思ってたら、何度目かの復刊らしい。真珠湾で日本の捕虜の相手をしていた、日本生まれの米国人、オーテス・ケーリの本。しかし20代で進駐軍に入り込み、高松宮と 図書館本。最近出た本なのに、めちゃくちゃ古い話、と思ってたら、何度目かの復刊らしい。真珠湾で日本の捕虜の相手をしていた、日本生まれの米国人、オーテス・ケーリの本。しかし20代で進駐軍に入り込み、高松宮と話す、ってどういうことだよ?と不思議な気持ち。後半、日本の戦後の話は少し悲しくなってくる。日本人は未だに大谷選手の活躍に湧くし、ノーベル賞受賞によろこぶもんな。 …続きを読む
    kitten
    2025年10月08日
    8人がナイス!しています

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