棘の家

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年04月25日
判型:
文庫判
ページ数:
368
ISBN:
9784041159002
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棘の家

  • 著者 中山 七里
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年04月25日
判型:
文庫判
ページ数:
368
ISBN:
9784041159002

家族全員、容疑者。人間の裏の顔を描く家族ミステリ。

穂刈は、クラスで起こるいじめに目を逸らすような、事なかれ主義の中学教師だった。
しかし小6の娘がいじめで飛び降り自殺をはかり、被害者の親になってしまう。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。
そんな中、犯人と疑われていた少女の名前が何者かにインターネットに書き込まれてしまう。
追い込まれた穂刈は、教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く……。
穂刈は、クラスで起こるいじめに目を逸らすような、事なかれ主義の中学教師だった。
しかし小6の娘がいじめで飛び降り自殺をはかり、被害者の親になってしまう。
加害児童への復讐を誓う妻。穂刈を責める息子。家庭は崩壊寸前だった。
そんな中、犯人と疑われていた少女の名前が何者かにインターネットに書き込まれてしまう。
追い込まれた穂刈は、教育者としての矜持と、父親としての責任のあいだで揺れ動く……。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

一 穏やかな翠
二 棘のある葉
三 毒を持つ嚢
四 不穏の茎
五 そして根は残る
解説 若林踏

「棘の家」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いじめ問題の難しさを改めて感じる。 いくら制度を作っても変らない、変えられない空気の現場。教育現場で方針が変わるたび、最終的な被害を受けるのはいつも児童。  いじめがなくなる事はない。大人、子ども関係な いじめ問題の難しさを改めて感じる。 いくら制度を作っても変らない、変えられない空気の現場。教育現場で方針が変わるたび、最終的な被害を受けるのはいつも児童。  いじめがなくなる事はない。大人、子ども関係なくあるから。 無くす事は出来ないけど、法律の専門家への相談、傷ついた心のケアが等具体的な対応の出来る場所を増やして欲しい。  当事者間だけの問題解決が難しい場合はしかるべき 対応で解決をとるのも1つの方法だと思う。 …続きを読む
    荒川叶
    2025年04月26日
    45人がナイス!しています
  • 中学校教師の穂刈慎一は、クラスで起こるイジメ問題にも消極的。そんな時、小学生の娘の由佳が、イジメが原因と思われる自殺未遂を起こす。妻の里美とイジメの犯人探しをし、それをマスコミに流す。しかし、イジメ張 中学校教師の穂刈慎一は、クラスで起こるイジメ問題にも消極的。そんな時、小学生の娘の由佳が、イジメが原因と思われる自殺未遂を起こす。妻の里美とイジメの犯人探しをし、それをマスコミに流す。しかし、イジメ張本人の彩が殺されたところから、世間の矢は穂刈家に向けられ、挙句、中学生の息子の駿が参考人として警察に。ネットやマスコミ…今の時代を象徴するように物語は進む。嫌な結末で終わるが、結局は穂刈家は元には戻らないのだろう。 …続きを読む
    ワレモコウ
    2025年05月15日
    41人がナイス!しています
  • もしも自分の子どもがいじめに遭って自殺を図ったら。いじめっ子を許せないと思っていたのに、そのいじめっ子が誰かに殺されてしまったら。誰にも共感できません。良い教師面が鼻につく主人公。最初のうちこそいい人 もしも自分の子どもがいじめに遭って自殺を図ったら。いじめっ子を許せないと思っていたのに、そのいじめっ子が誰かに殺されてしまったら。誰にも共感できません。良い教師面が鼻につく主人公。最初のうちこそいい人と思えた妻も途中からは応援できず。特に警官に女丸出しで接する姿には幻滅。正義感に溢れていたはずの娘の悪意を見せられて唖然、息子も結局誰をどう庇いたかったのか。この家族に限らず、加害者の親から被害者の親へと転化した夫婦も、元々のいじめられっ子も、著者の心の見せ方が怖すぎる。だけど、リーダビリティはさすがです。 …続きを読む
    Kazuko Ohta
    2025年05月18日
    29人がナイス!しています

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