- 著者 呉 明益
- 訳者 三浦 裕子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年05月13日
- 判型:
- 四六判
- ページ数:
- 480
- ISBN:
- 9784041146880
海風クラブ
- 著者 呉 明益
- 訳者 三浦 裕子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2025年05月13日
- 判型:
- 四六判
- ページ数:
- 480
- ISBN:
- 9784041146880
現代台湾文学を牽引する著者最新作。再び神話と現実が混じりあう感動巨編!
白い犬の後を追いかけてきたタロコ族の少年と、自分を売ろうとする父親から逃げてきた少女。山の深い洞穴で二人は出会い、心を交わす。
少年が少女の村に、少女が少年の村へ入れ替わり出ていくのを、巨人は見つめていた。
山は巨人の体であった。人々に忘れ去られた最後の巨人ダナマイ。彼の言葉を解すのは、傷を負った動物たち。
時を経て再会する二人を軸に、様々な過去を背負う人々を抱えて物語は動き出す。
舞台は原住民と漢人、祖霊と神が宿る台湾東部の海豊村。
山を切り崩すセメント工場の計画が持ち上がり、村の未来を前にして、誇りを守ろうとする人々と、利益を享受しようとする人々が対立する。
巨人がなおも見つめ続ける中、かつてない規模の台風が村を襲い、巨人と人間の運命が再び交差する――。
物語を動かすのはつねに、大いなるものに耳を傾ける、小さき者たち。
★2023年台湾書店大賞小説賞受賞
★「博客来」ブックス・オブ・ザ・イヤー入選
少年が少女の村に、少女が少年の村へ入れ替わり出ていくのを、巨人は見つめていた。
山は巨人の体であった。人々に忘れ去られた最後の巨人ダナマイ。彼の言葉を解すのは、傷を負った動物たち。
時を経て再会する二人を軸に、様々な過去を背負う人々を抱えて物語は動き出す。
舞台は原住民と漢人、祖霊と神が宿る台湾東部の海豊村。
山を切り崩すセメント工場の計画が持ち上がり、村の未来を前にして、誇りを守ろうとする人々と、利益を享受しようとする人々が対立する。
巨人がなおも見つめ続ける中、かつてない規模の台風が村を襲い、巨人と人間の運命が再び交差する――。
物語を動かすのはつねに、大いなるものに耳を傾ける、小さき者たち。
★2023年台湾書店大賞小説賞受賞
★「博客来」ブックス・オブ・ザ・イヤー入選
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
海風クラブ が含まれている特集
「海風クラブ」感想・レビュー
-
洞窟の中で出会う少年と少女。最後の巨人と三本足のマングース、セメント工場建設計画。子どもが大人になるまでの時間、台湾東部の村を軸に、神話、大地、歴史、原住民、自然、環境といったものが絡みながら、登場人 …続きを読む2025年06月12日27人がナイス!しています
-
白い犬を追い洞窟に入るタロコ族の少年ドゥヌ、人買いから逃れるため家出した少女秀子はは反対側の口から洞窟に入った。台湾東部の海沿いの村の住人たちの数十年にわたる物語。リアルな現代史、原住民、大自然と神話 …続きを読む2025年06月21日3人がナイス!しています
-
山中の洞窟で出会った少年と少女、セメント工場の建設計画、そして三本足のマングースと巨人。台湾東部の村を舞台にそれぞれの運命の輪が回り始める。モチーフは過去作と共通してるものの、より現実からの参照が強い …続きを読む2025年06月16日3人がナイス!しています