• 【8thカクヨム〈ホラー〉大賞】背筋さんの「怖いだけじゃないから、怖いの苦手な人は読んで」というコピー。端からすれば意味わからんけどそう言いたい気持ちがよくわかる（笑）。ホラーってざっくり言えば「どこに 【8thカクヨム〈ホラー〉大賞】背筋さんの「怖いだけじゃないから、怖いの苦手な人は読んで」というコピー。端からすれば意味わからんけどそう言いたい気持ちがよくわかる（笑）。ホラーってざっくり言えば「どこにでも誰にでもあるのに、誰にも言えないしわかってくれない苦しさ」を『怪物』に仮託できる、受け皿機能を兼ねるジャンルなんよね。出だしの感触から「呪われた家系」的な禍々しい展開を想像したけどテンポと構成がかなり巧み。不可解だけど一見して無関係に見える複数の事件が、パズルのピースのように嵌まっていく気持ちよさは吉。 …続きを読む
  中玉ケビン砂糖

  2024年04月23日
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• ある地方特有の霊能力を持つ志朗。それは「凶事のみを告げる」という特性を持つという。ある日を境に身近なひとたちから大切にされるようになった少女ひかり、志朗に依頼に来たが凶事が強すぎて「無理」と断られた実 ある地方特有の霊能力を持つ志朗。それは「凶事のみを告げる」という特性を持つという。ある日を境に身近なひとたちから大切にされるようになった少女ひかり、志朗に依頼に来たが凶事が強すぎて「無理」と断られた実咲。繋がる不穏さ。凶事の源となったあの二人は最低。なんて自分勝手なんだとムカつく。私も、こわい話は大すき。でも、自分に降りかかるのはまっぴらごめん。飄々さもあり怖面白かった。続編があったら読みたい。【カクヨムweb小説コンテスト〈ホラー部門〉大賞】 …続きを読む
  ままこ

  2024年05月06日
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• 面白くて一気読み。新感覚の怖さ。両親が離婚し、学校でもいじめられるひかりの家の押入れにいるナイナイ。ナイナイだけは、ひかりを優しくなぐさめてくれる。そんな話の短編集かと思ったら、つながりのある話で驚い 面白くて一気読み。新感覚の怖さ。両親が離婚し、学校でもいじめられるひかりの家の押入れにいるナイナイ。ナイナイだけは、ひかりを優しくなぐさめてくれる。そんな話の短編集かと思ったら、つながりのある話で驚いた。「よみご」と呼ばれる霊能者・志朗のもとに母子心中の真相を調べてほしいと依頼がくる。全てはナイナイにつながる…。周りの人が個性を無くし、自分にだけ優しくなっていく怖さ。そのために色々なことが狂っていく。でも狂い切れていないところに、この話の面白さがある。カバー下の絵が図書館の本だと隠れてしまうのが残念かな。 …続きを読む
  モモ

  2024年02月03日
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