中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事

中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年04月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044007515
label

中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事

  • 著者 小倉 孝保
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年04月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784044007515

5万語と向き合い、効率優先の現代を問う

「働くことの意味を考えさせてくれる一冊」出口治明(「朝日新聞・書評欄」)

100年の歳月をかけて、英国で『英国古文献における中世ラテン語辞書』が完成した。
市民の言語採取ボランティア「ワードハンター」たちと、英国学士院が総力を結集した
成果だった。
採算がとれず、生涯で完成を見られない事業へ、参加者はなぜ邁進したのか?
特派員記者の著者は関係者を訪ね歩き、日本語辞書の編者にも取材を広げていく。
効率優先の現代に“言葉と文化”の意義を探り、日本人の働き方をも問うノンフィクション。
「働くことの意味を考えさせてくれる一冊」出口治明(「朝日新聞・書評欄」)

100年の歳月をかけて、英国で『英国古文献における中世ラテン語辞書』が完成した。
市民の言語採取ボランティア「ワードハンター」たちと、英国学士院が総力を結集した
成果だった。
採算がとれず、生涯で完成を見られない事業へ、参加者はなぜ邁進したのか?
特派員記者の著者は関係者を訪ね歩き、日本語辞書の編者にも取材を広げていく。
効率優先の現代に“言葉と文化”の意義を探り、日本人の働き方をも問うノンフィクション。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 羊皮紙のインク
第二章 暗号解読器の部品
第三章 コスト削減圧力との戦い
第四章 ラテン語の重要性
第五章 時代的背景
第六章 学士院の威信をかけて
第七章 偉人と奇人
第八章 ケルト文献プロジェクト
第九章 日本社会と辞書
第十章 辞書の完成

「中世ラテン語の辞書を編む 100年かけてやる仕事」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • めちゃくちゃ面白い。 こんなに面白く読めたのは久しぶりかもしれない。 辞書を作成するプロジェクトに関わる人の考え方などを丁寧にインタビューして記載してくれている。 登場人物が皆々様とても素敵な人ばかり。 めちゃくちゃ面白い。 こんなに面白く読めたのは久しぶりかもしれない。 辞書を作成するプロジェクトに関わる人の考え方などを丁寧にインタビューして記載してくれている。 登場人物が皆々様とても素敵な人ばかり。 書き手の推測も多いが、普段あまり考えない領域の話が多く楽しめた。 …続きを読む
    クレイン
    2023年12月12日
    5人がナイス!しています
  • 帯にもあるし「おわりに」に明言してるのでまあいいけど、中世ラテン語や辞書編纂そのものへの関心はそれほどなくて、それらを材料にして「経済合理性や効率一辺倒のスピード重視な資本主義経済のなかで、時間や効率 帯にもあるし「おわりに」に明言してるのでまあいいけど、中世ラテン語や辞書編纂そのものへの関心はそれほどなくて、それらを材料にして「経済合理性や効率一辺倒のスピード重視な資本主義経済のなかで、時間や効率を超えた楽しみや幸せや文化を築いていくこと」を書きたい本だったので、中世ラテン語辞書への興味から手にとった僕には肩透かしだった。第一章冒頭でジョン王を「この王は大陸の領地を失ったことで「欠地王」「失地王」と呼ばれ」と初歩的なミスをしているし、インタビュイー各位の話は面白かったけど、本としてはなんだかなぁ……。 …続きを読む
    真塚なつき(マンガ以外)
    2024年03月26日
    1人がナイス!しています
  • 「100年かけてやる仕事」との副題に偽りのない遠大な辞書編纂の話。この事業の根幹ともいうべき「用例の収集」を担っていたのは多数の一般有志市民だったそうですが、そもそもいつまでに完成させる、という期限が 「100年かけてやる仕事」との副題に偽りのない遠大な辞書編纂の話。この事業の根幹ともいうべき「用例の収集」を担っていたのは多数の一般有志市民だったそうですが、そもそもいつまでに完成させる、という期限があるわけでもなく特に初期の人たちにとっては確実に自分の仕事の成果を見られないのになぜ参加するのか。また出版社にとってもこんな辞書を作って売り上げが見込めるはずもないのになぜ企画が成立するのか。そんな損得の埒外にあるような仕事とは何か、という話題に興味を惹かれる人は楽しめると思います。 …続きを読む
    七六式
    1970年01月01日
    1人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品