ザ・シークレット・ナンバーズ 数学の世界の知られざる先駆者たち

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年06月27日
判型:
四六変形判
ページ数:
360
ISBN:
9784041119624

ザ・シークレット・ナンバーズ 数学の世界の知られざる先駆者たち

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年06月27日
判型:
四六変形判
ページ数:
360
ISBN:
9784041119624

英アカデミー図書賞ノミネート! フィナンシャルタイムズほか各紙誌で絶賛

人種、性別、国籍――
社会的な制約を受けながら
その障壁を打ち砕いた人々の物語

ヨーロッパを中心とした考え方は数学にも及んでおり、これまで、古代ギリシャ以外で生まれたものはすべて「民族数学」として脇に追いやられていた。そのため、論理的に一方向に進んできたと思わせる数学の歴史は、実際ははるかに多様で複雑であり、混とんとしている。著者の二人はこれまで数年がかりで世界各地の数学にまつわる資料を収集。六大陸で数千年にわたって数学分野に貢献したにもかかわらず、見過ごされてきた人々に光を当てることに成功した。知られざる先駆者たちの物語へようこそ。

「数学の歴史を掘り下げれば掘り下げるほど、私たちは事実がいかにゆがめられてきたのかを知り、それに対して何かしなければならないという思いを強めたのである。(中略)数学とはアイデア、つまり着想を起点とし、その着想を結論に導くまでの考え方を生み出す学問である。様々な地域や文化圏によって広げられる思考の多様性(ダイバーシテイ)は、数学において必要不可欠なのだ。(「プロローグ」より)


人種、性別、国籍――
社会的な制約を受けながら
その障壁を打ち砕いた人々の物語

ヨーロッパを中心とした考え方は数学にも及んでおり、これまで、古代ギリシャ以外で生まれたものはすべて「民族数学」として脇に追いやられていた。そのため、論理的に一方向に進んできたと思わせる数学の歴史は、実際ははるかに多様で複雑であり、混とんとしている。著者の二人はこれまで数年がかりで世界各地の数学にまつわる資料を収集。六大陸で数千年にわたって数学分野に貢献したにもかかわらず、見過ごされてきた人々に光を当てることに成功した。知られざる先駆者たちの物語へようこそ。

「数学の歴史を掘り下げれば掘り下げるほど、私たちは事実がいかにゆがめられてきたのかを知り、それに対して何かしなければならないという思いを強めたのである。(中略)数学とはアイデア、つまり着想を起点とし、その着想を結論に導くまでの考え方を生み出す学問である。様々な地域や文化圏によって広げられる思考の多様性(ダイバーシテイ)は、数学において必要不可欠なのだ。(「プロローグ」より)


※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

もくじ

はじめに

第1章 数学の始まり
バビロン川のほとりで
壁画に描かれた数学者たち

第2章 亀と皇帝
算木とその恩恵
六十四卦が描く未来予想図
世界を変えた『九章』
証明とは何か
女性のための教訓集
反逆の幾何学者たち

第3章 学問の都アレクサンドリア
謎だらけのユークリッド
パンドロシオン
教師ヒュパティア
ヒュパティア像の変遷

第4章 時の夜明け
天空の暦
神ごよみ
時計の隆盛
時間のずれ

第5章 無【ルビ:ゼロ】についての物語
インドの黄金時代
地球が回っているなら、なぜ私たちは落ちないのか
穴のある数字
無名のゼロが有名になるまで

第6章 知恵の館
カリフのための計算
知恵の館の賢人
アルゴリズムとは何か?
天体革命
焼け落ちた館

第7章 見果てぬ夢
あるギャンブラーの野望
手紙の共和国
亡命宮廷の知識人

第8章 微積分の発明者は誰?
インド、ケーララにて
微積分とは何か?
ニュートン、研究本の出版を試みる
ライプニッツ、計算機を発明する
イギリス式の嫌味
判定

第9章 広まりゆくニュートン主義
ニュートン力学入門
地球ちょっぴり平面論者
フランスのニュートン主義
自宅の研究室
想像力が豊かすぎる人へ
ニュートン主義、アメリカへ渡る

第10章 大統合【ルビ:グランド・シンセシス】
日食とともに陰る地位
東西の邂逅
3つの世界の選りすぐり

第11章 数学のマーメイド
リベラルなお国柄
壁紙の方程式
協働の成果
マーメイドに出会う
プロへの転向
グランプリ

第12章 革命
ユークリッド、バズる
平行線が交差するとき
宇宙の速度制限
宇宙の方程式

第13章 =【ルビ:イコール】
公民権
教育をすべての人に
決闘の勝ち方

第14章 星図の製作
見上げる・調べる(ルックアップ)
ハーバードの計算手(コンピュータ)たち
果てしないプロジェクト
宇宙への競争

第15章 複雑な数値計算【「複雑な数値計算」全体にルビ:ナンバー・クランチング】
ハーディ・リトルウッドとして知られる数学者
神から降りてきた数学
対独協力からのカオス理論
基本定理と問題
スキューズ数
エニグマ――チューリングでさえ解読できなかった謎(エニグマ)

エピローグ

「ザ・シークレット・ナンバーズ 数学の世界の知られざる先駆者たち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 今まで欧米中心に語られてきた数学史に対し、古代から各地で数学は独自の発展をしそれぞれが影響しあっていたと述べる本書。その意図には賛同するが、これを読むと結局系統的に数学史を発展させてきたのは欧米だけだ 今まで欧米中心に語られてきた数学史に対し、古代から各地で数学は独自の発展をしそれぞれが影響しあっていたと述べる本書。その意図には賛同するが、これを読むと結局系統的に数学史を発展させてきたのは欧米だけだと再認識せざるを得ないという逆説。たしかに世界各地で天文学や経済などの道具として数学は発展したが、現代数学には至らず途切れてしまった印象。本書の後半は欧州での女性、有色人種に対する偏見が多く語られそれはそれで面白いのだが主題から外れてしまった感じです。和算についての記述が少ないのも残念。 …続きを読む
    to boy
    2025年09月23日
    20人がナイス!しています
  • 数学の歴史を紐解く、宗教や文化と同じく、数学の歴史も時の権力者などによって歪んでしまった。当たり前のように使用していた数学が何故そうなったのかについて改めて疑問に思った。例えば人間の年齢、暦、1日24時 数学の歴史を紐解く、宗教や文化と同じく、数学の歴史も時の権力者などによって歪んでしまった。当たり前のように使用していた数学が何故そうなったのかについて改めて疑問に思った。例えば人間の年齢、暦、1日24時間365日などどのようにして決まったのかなど。歪みを持たなければ、世界共通の言語ともいってもよい数学がどのように歪んでしまったのか。数学の歴史だけでなく、数学と社会の関連性なども含めて興味深い内容だった。 …続きを読む
    読書家さん#pOdwcY
    2025年08月13日
    2人がナイス!しています

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