菅江真澄 図絵の旅

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2023年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784044006792
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菅江真澄 図絵の旅

  • 著者 菅江 真澄
  • 編・解説 石井 正己
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2023年01月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784044006792

祭り、信仰、大自然。200年前の日本を描いた貴重なカラー図絵112点

江戸時代、菅江真澄という漂泊の旅人がいた。北東北や南北海道をくまなく歩き、好奇心のおもむくままに筆をとる。男鹿半島、八郎潟、白神山地の絶景。恐山、おしらさま、なまはげ、避疫神の信仰。火山、瀑布、奇岩がおりなす大地の風景。雪国の生業、海の幸と山の幸から、アイヌの暮らしや縄文土器まで――。森羅万象を描いた貴重な図絵112点をフルカラーで収録。民俗学、文化遺産、ジオパークの先駆けになった旅人の眼差しに迫る。

江戸時代、菅江真澄という漂泊の旅人がいた。北東北や南北海道をくまなく歩き、好奇心のおもむくままに筆をとる。男鹿半島、八郎潟、白神山地の絶景。恐山、おしらさま、なまはげ、避疫神の信仰。火山、瀑布、奇岩がおりなす大地の風景。雪国の生業、海の幸と山の幸から、アイヌの暮らしや縄文土器まで――。森羅万象を描いた貴重な図絵112点をフルカラーで収録。民俗学、文化遺産、ジオパークの先駆けになった旅人の眼差しに迫る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

I 信濃・南部・蝦夷地の旅
II 下北・津軽の旅
III 秋田の旅(1)
IV 秋田の旅(2)
V 地誌の旅
VI 図絵の旅(1)
VII 図絵の旅(2)
 ナチュラルヒストリーとして見る菅江真澄の図絵

本文イメージ

「菅江真澄 図絵の旅」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 江戸時代後期、菅江真澄という旅人が現れた。30歳で故郷を発ち、現在の秋田県と青森県を中心に北海道にも渡った。76歳で亡くなるまで故郷に帰らず漂泊の人生を送った。彼は日誌や地誌を丹念に書き残し、そこには2400 江戸時代後期、菅江真澄という旅人が現れた。30歳で故郷を発ち、現在の秋田県と青森県を中心に北海道にも渡った。76歳で亡くなるまで故郷に帰らず漂泊の人生を送った。彼は日誌や地誌を丹念に書き残し、そこには2400点の丁寧に彩色された克明な図絵が入っている。先ずは民俗学的な視点がある。秋田県の名物や行事として八森のハタハタ、男鹿のナマハゲ、横手のカマクラなどを載せている。一方、自然景観でも八郎潟や象潟、鳥海山などを特徴的に描いている。江戸時代は面白い人物が多く出たが、菅江真澄はその中でも類稀な奇人ではないか。 …続きを読む
    クラムボン
    2023年09月07日
    17人がナイス!しています
  • 菅江真澄については名前に見覚えくらいはある、という程度だったから、こんなに味のある絵を残していたというのは初めて知った。三河で生まれ、北東北から南北海道を旅し、晩年を秋田で過ごした中で描いた図絵は、景 菅江真澄については名前に見覚えくらいはある、という程度だったから、こんなに味のある絵を残していたというのは初めて知った。三河で生まれ、北東北から南北海道を旅し、晩年を秋田で過ごした中で描いた図絵は、景色、生活、風習、道具、植物などバラエティに富んでいる。そして全頁フルカラーなのがえらい。最も面白かったのはやはり蝦夷地を旅したくだり。アイヌの人たちとの交流が記録されていて貴重だ。 …続きを読む
    広瀬研究会
    2023年09月09日
    8人がナイス!しています
  • 『菅江真澄遊覧記』全五巻(平凡社)は、江戸後期の長野・東北・北海道南部の風物・史跡名勝・暮らし・風習等を記録した日記であり、天明の大飢饉で疲弊する村々やアイヌの暮らしを記している点でも珍しく貴重な書だ 『菅江真澄遊覧記』全五巻(平凡社)は、江戸後期の長野・東北・北海道南部の風物・史跡名勝・暮らし・風習等を記録した日記であり、天明の大飢饉で疲弊する村々やアイヌの暮らしを記している点でも珍しく貴重な書だ。が、図絵の収録が少なく、モノクロであるのが難点だった。角川からカラー版で図絵集が刊行されたのは喜ばしい。本書は『遊覧記』を読まずとも理解できるよう、日記の該当箇所も共に解説されている。併読して改めて気づくのは、従来は民俗学資料とみられがちな真澄の記録だが、その枠に収めきれないものを多く含んでいることだ。⇒続 …続きを読む
    月音
    2024年01月19日
    6人がナイス!しています

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著者紹介

写真:菅江真澄

菅江真澄

1754年、三河生まれ。本名、白井秀雄。国学と本草学を学んだのち、83年、30歳で旅立つ。信濃、越後、出羽、陸奥を通って松前に渡り、下北や津軽を経て秋田に滞在した。その間、大部の日記、地誌などを著し、その中に多くの和歌と図絵を残した。その貴重な記録は、柳田国男や内田武志、宮本常一らによって高く評価されている。1829年、秋田にて没。

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